ジミー・ウェールズの挑戦が日本の新聞記事トップに掲載

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「集合知VS偽情報 ウィキペディア創設者の再挑戦」と題した記事が、2024年6月17日付け日本経済新聞の1面トップに載りました。日本経済新聞は日本の全国紙の一つで、内容は経済が中心であり、企業経営者層に広く読まれています。ウィキペディア関連記事はこれまで地方経済読書欄にわずかにありましたが、1面トップにこれだけ大きく載ったのは私の知る限り初めてです。

ジミー・ウェールズ

記事

記事の内容

今回の記事は「テクノ新世 もっと人間らしく」というシリーズの第1回目で、ウィキペディア創設者ジミー・ウェールズが、イーロン・マスクの買収したX(旧Twitter)に対抗して2023年に立ち上げた、「トラストカフェ」というSNSを取り上げています。そこには広告も「いいね!」ボタンも送金機能も一切なく、設立趣旨は「正直さと信頼性が何よりも評価される場所をつくる」ことです。

ウィキペディアが「集合知」の集積によって記事の信頼性を高めていることに触れ、「トラストカフェ」でも投稿を利用者が相互に検証するメカニズムを取り入れたそうです。

電子版ではジミー・ウェールズのインタビュー画像も見ることができます。概要は次の通り。

  • ウィキペディアの目標は全ての人々のために質の高いフリー百科事典を作る事。その鍵となるのは、良いものを作ろうと努力する人々のコミュニティだ。
  • そうしたオープンな文化や価値観で重要なのは、正しく理解しようと努めるべきだという考え方。間違っても修正できるのが大事。私たちは消費者として、心によくないメディアの消費に細心の注意をはらうべきだ
  • 世界ではSNSにより事実と異なる情報の拡散が続いている。間違っている情報を信じている人たちの多くは、信じる理由を考えない。それは大問題だ。
  • 人々の信頼を繋げるためのSNSとして作った「トラストカフェ」は、ゆっくりと健全に成長させたい。「つながり」とは人を理解する事であり、インターネットでそれは実現できる。

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