大宅壮一文庫で開催されたウィキペディア編集イベント WikipediaOYA を取り上げた雑誌記事等

この記事では、雑誌専門図書館の大宅壮一文庫で開催されたウィキペディア編集イベント WikipediaOYA を取り上げた雑誌記事等を紹介します。

大宅壮一文庫の書庫。Wikimedia Commons [[File:WikipediaOYA 2022-05-28(5) as.jpg]] (Araisyohei, CC-BY 4.0) https://commons.wikimedia.org/wiki/File:WikipediaOYA_2022-05-28(5)_as.jpg

『白水社の本棚』

シェイクスピア研究者の北村紗衣さん(ウィキペディアでは [[利用者:さえぼー]] として活動されています)は、第1回 WikipediaOYA の体験記を『白水社の本棚』2022年夏号に寄稿してくださいました。記事では、イベント概要のほか、大宅壮一文庫独自の索引システムも紹介されています。この体験記について大宅壮一文庫のスタッフは「大宅壮一文庫の魅力を簡潔・丁寧に伝えていただき大変ありがたい」とおっしゃっていました。

また、他の図書館の方からも反響がありました。この体験記を読んだ東京都の三康図書館のスタッフから「三康図書館でも、同じようなイベントを開催したい」というお申し出をいただいたのです。これを受けて、ウィキペディア編集者数名で三康図書館の見学会を実施しました。その模様は、ウィキメディア財団の公式ブログ Diff に寄稿したので、ご興味があれば是非ご覧ください。なお、三康図書館でのウィキペディア編集イベントは、2023年中に開催する予定です。

ウィキペディア編集者による三康図書館見学会のレポート記事。

『専門図書館』

大宅壮一文庫職員の鴨志田浩さんは、専門図書館協議会の機関誌『専門図書館』2022年12月号に寄稿された論考「雑誌の図書館 大宅壮一文庫 その所蔵資料と利用法の紹介」にて、WikipediaOYA を取り上げてくださいました。

当該部分について引用します。

ウィキペディア執筆者からの提案でエディタソンWikipediaOYAを開催した。大宅文庫所蔵の雑誌を使って記事を立項するイベントだ。もともとウィキペディアは二次資料を利用して記事を執筆するケースが多いが、記事の典拠としたい資料がないこともある。しかしバラエティに富んだ雑誌記事なら、典拠とするべき資料は豊富にある。第一回開催のテーマはやわらかく「パン」として、フルーツサンドやマグノリアベーカリーなど様々な立項ができた。執筆者たちにも雑誌資料とそれを引き出すための記事索引検索システムについておおむね好評を得た。第二回以降の開催も決まっており、今後も雑誌記事と記事検索システムの使用例を提示する機会を設けたい。

鴨志田浩「雑誌の図書館 大宅壮一文庫 その所蔵資料と利用法の紹介」『専門図書館』2022年12月号、24頁。

イベント開催を快諾していただいた大宅壮一文庫の皆様、さらには、専門誌での発信までしてくださった鴨志田さんには、本当に頭が上がりません。この場で改めてお礼申し上げます。

Academic Resource Guide と Diff

東京都墨田区の図書館にお勤めの三浦なつみさんは、第1回 WikipediaOYA の体験記を『Academic Resource Guide』というメールマガジンに寄稿してくださいました。図書館職員の立場から、大宅壮一文庫の「資料を活用する」姿勢についても分析されています。

このエッセイは CC-BY にて公開されました。そのため、日本語版ウィキペディア管理者Araisyohei さんが、ウィキメディア財団の公式ブログ Diff に転載しています。

私も大宅壮一文庫に関する記事をいくつか Diff に寄稿しています。第2回 WikipediaOYAレポート記事や、大宅壮一文庫を活用してウィキペディア記事を編集するテクニックについてのエッセイなどです。ご興味があればぜひご覧ください。

なお、これらの記事は大宅壮一文庫の公式ツイッターや、ウィキメディア財団のSNSでも紹介されました。取り上げていただき、感謝申し上げます。

メタウィキのニュースレター

メタウィキのニュースレター “Books and BYTES” でも、Diff に寄稿した WikipediaOYA のレポート記事を紹介してもらえました。51号(2022年5-6月号)では第1回のレポートが、54号(2022年11-12月号)では第2回のレポートが取り上げられています。ともに英語版です。

まとめ

様々な方に WikipdiaOYA を紹介・分析していただき、大変嬉しく思っております。主催者として、改めてお礼申し上げます。WikipediaOYA というイベント、そしてWikipediaOYA をめぐる言説が、専門図書館の興隆とウィキペディア記事の充実につながるよう、今後も頑張ろうと思います。よろしくお願いいたします。