情報処理学会 (IPSJ) がウィキペディア図書館に参加

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2022年7月29日 by Sakti Pramudya

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参考資料として信頼できる情報を利用できるかどうか、これはウィキペディアの利用者が直面している課題の1つです。ウィキペディアでは、学術論文を最も適切な参考資料の1つと位置付けてきました。ところが、この種のコンテンツの大部分は有料であるため(ペイウォールがある)、資料の入手と利用に苦労することがあります。

幸い、ウィキメディア財団はウィキペディア図書館プラットフォームを介して世界の一流出版社と協力し、以前は有料だった記事を、ウィキペディアの利用者で条件(※1)を満たす人に無料で提供できるようになりました(※1=活動中の編集者でアカウント作成から少なくとも6ヵ月以上経過し、編集回数500回超の実績があること)。

ウィキメディア財団は世界レベルの出版社だけでなく、地域レベルの権威ある大手出版社との協力関係の拡大に努めています。アジア地域では、情報処理学会(IPSJ)が情報処理とコンピュータ科学の技術分野で著名な権威とみなされています。IPSJ には貴重な研究出版物をウィキペディア図書館に供用する点の同意をいただきました。これまで有料だった記事が典拠に使えますから、ウィキペディアの科学技術関連の既存の記事を充実し、さらには多くの新しい記事の作成にも役立たせてください。

さまざまな出版物を出している情報処理学会(IPSJ)は学術研究と産業慣行を網羅し、主要な出版クラスター3件で構成されています。

  • 情報処理学会論文誌』(年12回発行 – 論文1.1万本)
  • トランザクション』(年30回・不定期発行 – 学術専門誌10誌から論文0.5万本を抽出)
  • 特別関心活動グループ(SIG※2)技術レポート(年150回・不定期発行 – 学術グループ40件から集めた論文8万本)(※2=Special Interest Group (SIG) Special Reports)。

IPSJ の参加を得て先方が収載される論文を日本語と英語の2言語で利用できるようになり、日本語圏および非日本語圏のウィキペディア利用者にとって、特に科学や技術記事の作成や編集に強い関心を持つ人には効果が現れるはずです。この協力提携により、科学技術分野の記事がますます充実するよう期待しています。言うまでもなく、ウィキペディアの利用者であれば有用で信頼できる情報源にアクセスできますから、活動の場が日本語圏であるかないかに関わらず、ウィキメディアのプロジェクト群を継続して改善する能力の向上にぜひ結びつけてください。

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