初めてのウィキマニア

ウィキマニア2024のスカラシップ獲得を知った時は、とてつもなく幸せでした。何年も応募していてだめだった後に、世界中のウィキメディア・ムーブメント最大の活動に参加する機会をやっと得たのです。

ウィキペディア編集者としての旅を始めたのは2015年で、約10年前ですが、これまでこのような、フリーな知識に熱心なたくさんの人たちと過ごす機会は無かったのです。何百人もの人たちが毎年ウィキマニアに、スカラシップ又は自分のお金で参加しています。彼らは世界中からやってきて、会場では聞いたことの無い言葉が飛び交い、見たことの無い民族衣装を見、他では決して出会わなかった人たちと会話するのです。

このイベントの巨大さは誰も伝えてくれません。しかし実際に、ウィキメディア・ムーブメントは計り知れない大きさです。ウィキペディアには300以上の言語版があり、ウィキペディアの姉妹プロジェクトもあり、毎日何千人ものボランティアが活動しています。ウィキマニアに参加してみると、あなたのボランティアとしての活動は、大海の砂の一粒だとわかります。たくさんの講演が同時に行われ、廊下ではボランティアたちは新しいプロジェクトのアイデアを語り、各部屋では世界中からやってきた人たちが、異なるバックグラウンドと物語を持つボランティアの経験談を聴くのです。

ボリビアからの参加は私一人でした。私はベル―、チリ、コロンビア、エクアドル、アルゼンチン、そしてメキシコの仲間たちと多くの時間を過ごしました。またヨーロッパ、アジア、そしてアフリカの様々な国の人たちと出会いました。さらにはウィキオーケストラに参加し、参加者全員の前でポーランドの曲を2曲演奏する機会もあったのです。

こんなにたくさんの人々が同じ目標に向かって団結できるのは感動的です。

「地球上の全ての人が、人類の知識の総和に自由にアクセスできる世界を作る。」

ポーランドは私たちを心から歓迎してくれました。カトヴィツェはポーランドの重要な都市で、かつては鉱業の中心地でした。実際、イベントが開催された建物の場所は、以前は鉱山でした。来年の開催地であるケニアのナイロビは、サバンナのシリコンバレーと言われているそうです。私はまたこのイベントに参加して、他のウィキメディアンたちと、私の経験そしてウィキメディア・ボリビア協会の活動の情熱を分かち合いたいと思っています。

*この記事の原文は、2024年8月にウィキメディア・ボリビア協会のブログに掲載された。