カウンターカルチャーと官僚制、そしてウィキメディア

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比較的若い時期にカウンターカルチャービートニクに触れておいて本当によかったと思う。その思想に完全には賛同しないし、作品を愛好することもほとんどないけど、これらを通して得た知見はウィキメディアを考察する上で大いに役立っているので。もちろん「ウィキメディア・ムーブメントというフリーカルチャーを推進している時点で、お前はカウンターカルチャーの継承者だろ」と言われれば「そうだね」と返すけど、自分は既存の権力へのカウンターとしてインターネットという荒野に飛び込んだ人間ではなく、むしろ「非常に悔しいが、インターネットという強大かつ問題含みのプラットフォームを改善しなければ人類の未来はない」という暗澹たる気持ちで、自分の時間と能力を「権力者」たるウィキメディアに捧げた迎合的かつ官僚的な人間なので、自分がカウンターカルチャーの実践者だとはあまり思っていない。とはいえ、恐らくカウンターカルチャーという道の上に自分は、そしてウィキメディアンたちは位置付けられているのだろうということは、折に触れて思い出しておいたほうがいいのかもなと思っている。

蛇足

このエッセイともいえない駄文の集積は、下記の書籍群(および記憶からは消え去っているものの頭のどこかにこびりついている数多の断片的な言説)を対象とした、一介のウィキメディアンの読書感想文でもある。だから何だよ、と言われたら返す言葉もないのだが。

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