第12回ウィキメディア・エジプト会議、エジプトで再び活動開始

Translate this post

12月21日、エジプト・ウィキメディアン利用者グループの活動の締めくくりとして、第12回ウィキメディア・エジプト会議が開催されました。イベントではウィキメディア写真コンテスト(ウィキ・ラブ・モニュメントウィキ・ラブ・アースウィキ・フォー・マイノリティーズ)の優勝者表彰が行われ、さらに教育プログラム(知識に光をあてるウィキペディアン)とウィキペディア編集プログラムの卓越した貢献者の表彰も行われました。

課題と困難

この会議は例外的なものでした。前回の会議は2019年の開催で、それ以来政治的法律的理由によりウィキメディア財団からの助成金受取が妨げられ、エジプトでの利用者グループ活動が中断したため、会議は中止されていたのです。これにより、2014年に好調なスタートを開始したグループの全ての活動とプログラムが停止され、多くの主要メンバーが離れてしまったのです。

しかしながら、2023年末に、ウィキメディア財団の連携チームがこの状況の改善に成功裏に取り組みました。特に数ヶ月にわたり尽力したのは、ファリダ・エル・ゲレトリー氏でした。利用者グループが再結成され、役員の選出が行われ、組織が再編成されました。エジプト最大のNGOの一つであるADEFが、グループの支援契約を締結しました。多くのエジプトの大学や公的私的研究機関が、ボランティアと知識活動の支援に加わりました。年間助成金も申請され、助成金委員会から承認されました。

いくつかの理由で助成金の到着が遅れたにも関わらず、会議は開催時間が不足してキャンセルや遅延により開催が危ぶまれましたが、グループの主催チームは記録的な速さで会議を開催することができ、エジプトのボランティアたち全ての願いを実現できました。これは、中東と北アフリカを合わせたMENA地域で最大の人口を持つ国であり、アフリカで3番目の人口国であり、ウィキメディアプロジェクトに参加したいと考えている多くのボランティアと若者たちがいるエジプトの皆が望んでいたことなのです。

会議の活動

会議では、44人が表彰され、そのうち18人は教育プログラム(WLM)の貢献者でした。編集ワークショップの貢献者やウィキペディア編集プログラムの貢献者、利用者グループの4人も表彰され、26人はウィキメディア写真コンテストの優勝者でした。ハイライトはグループ創設10周年記念祝賀会で、第2セッションではカイロ大学文芸評論教授ハメド・イマーム博士によるシンポジウムで、世界アラビア語デーを祝うものでした。シンポジウムはグループのソーシャル・メディアページでライブ配信されました。

会議と並行して、2024年第2回の対面グループミーティングも行われ、ウィキペディア記事を編集するエディタソンもボランティアにより開催されました。

会議後の成果

会議はシンプルな方法で開催され、利用者グループ創設10周年の祝賀はもっと盛大に行いたい、もっと多くのセッションも開催したいという声もありましたが、会議は充実したものとなり、多くの参加者がグループとウィキメディア・プロジェクトのボランティアに加わりました。多くのユーザーが、グループと連携した写真クラブを立ち上げ、撮った写真をクリエイティブコモンズのライセンスでウィキメディアコモンズにアップロードし、自由な画像についての認識を高めるのに貢献したいと語りました。驚いたことに、いくつかのニュースサイトがこのイベントを取り上げ、それはエジプトにおけるウィキペディアとウィキメディア・プロジェクトの価値と重要性を反映しています。

2025年を展望すると、利用者グループは財政と運営基盤の安定性を活用してエジプトでの活動を拡大し、ウィキメディア・プロジェクトへのボランティアの関与の強化を目指しています。

Can you help us translate this article?

In order for this article to reach as many people as possible we would like your help. Can you translate this article to get the message out?