稲門ウィキペディアン会の Eugene Ormandy です。2024年12月22日(日)、東京都の国立情報学研究所 (NII) で開催されたLODチャレンジ2024授賞式に参加し、LODプロモーション賞を受賞したほか、ウィキデータ可視化についての話をしてきたので、その模様をまとめます。

経緯
2024年11月、リンクト・オープンデータのコンテスト「LODチャレンジ2024」の事務局より、私が書いたブログ記事「日本のヴァイオリニストの師弟関係をグラフ化するためにウィキデータを整備する」がLODプロモーション賞を受賞したという連絡がありました。そして、12月にNIIで開催される授賞式に参加できるかという問い合わせがあったので、出席する旨を回答しました。なお、受賞の具体的な経緯についてはブログ記事「LODチャレンジ2024でウィキメディアンが入賞」にもまとめているので、ご興味ある方はご覧くださいませ。
授賞式当日
授賞式当日、いざNIIへ。なお、NIIを訪れるのは初めてです。

授賞式が始まり、スポンサー・パートナー賞、テーマ賞・学生奨励賞、優秀賞・最優秀賞の順に結果発表が行われました。また、受賞者は自身の作品についてプレゼンテーションを実施しました。ウィキデータを活用した作品も多く、たいへん勉強になりました。
Eugene Ormandy プレゼンテーション概要
以下、私 Eugene Ormandy のプレゼンテーション概要を示します。まずは、受賞作品であるブログ記事「日本のヴァイオリニストの師弟関係をグラフ化するためにウィキデータを整備する」の概要を説明。書籍を用いて日本のヴァイオリニストの師弟関係をウィキデータに入力したのち、その関係をウィキデータ・グラフ・ビルダーを用いてグラフ化し、その過程をブログ記事にまとめるという流れです。

次に、ウィキデータの概要を説明。リンクト・オープンデータであること、様々な言語におけるあるエンティティの名称を一覧できること、各種典拠データのハブであることなどを解説しました。なお、授賞式会場にいた方はほとんどウィキデータをご存知で、研究者も多くいたので、内心「釈迦に説法しちゃってるわー」とヒヤヒヤしました。
続けて、ブログ記事を書いた背景や、LODチャレンジに応募した背景についても説明。自分がウィキペディアンとして、図書館や大学などで編集イベントを実施してきたこと、日本ではウィキペディアコミュニティとウィキデータコミュニティに乖離があることなどについて解説しました。
最後に、以下の提言をしました。
- 日本のウィキペディアンたちに、ウィキデータに関心を抱いてほしい
- リンクト・オープン・データコミュニティの人々に、ウィキメディア・プロジェクトへ参加してほしい
- 何かしらのドメイン知識を持つ人々に、ウィキメディア・プロジェクトに参加してほしい
- ウィキデータの編集イベントやりましょー
まとめ
2024年12月22日(日)、東京都の国立情報学研究所 (NII) で開催されたLODチャレンジ2024授賞式および私のプレゼンテーションをまとめました。本稿が何かしらのお役に立てば幸いです。
補足
授賞式の模様は、下記のレポートでもまとめられています。ご興味ある方はぜひ。
- Linked Open Data チャレンジ 2024 実行委員会「【開催報告】LODチャレンジ2024 授賞式シンポジウム」2025年1月11日。https://2024.lodc.jp/awardSymposium2024Report.html(2025年1月29日最終アクセス)

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