2025年2月にウィキペディアのレクチャーを2回行いましたが、1回目は図書館利用者、2回目は図書館司書が対象でした。共通する部分も多くありましたので、概要をご紹介します。
イベント概要
- 東京都中央区立晴海図書館 著者講演会「図書館xウィキペディアで「ものごと」をもっと知る」 2025年2月16日(日)14:00~15:30
- 大学図書館研究会関東地域グループ合同例会「72歳のウィキペディアンが語る、時空を超える司書の仕事」 2025年2月24日(火・祝)13:15~14:45 みらいスペース市ヶ谷
レクチャー概要
1.ウィキペディアって何?
参加者でウィキペディアを編集した方はごく少数でしたので、まずウィキペディアとは何かを簡単に紹介しました。ウィキペディアの特徴、三大方針、ウィキメディアの数々のプロジェクト、ウィキメディアのコミュニティについて、などです。そのなかでウィキペディアの歴史やウィキメディア財団についても触れました。
2.図書館あるいは司書とウィキペディア
次に、図書館司書の仕事はつきつめると「時空を超えて人と人をつなぐ」ことであることを解説し、ウィキペディアの編集はレファレンスツールの作成という司書の大事な仕事のひとつであると話しました。またインターネット上の情報と図書館との関係についても、自分の考えを披露しました。
3.ウィキペディアンになったわけ
拙書『70歳のウィキペディアン』にまとめたことですが、百科事典との出会い、集合知を知ったこと、様々なウィキペディアンと出会うなかでウィキペディアを書き進めたこと、2019年にスウェーデン大使館でのWikiGapに参加し、視野が広がったことなどを話しました。
4.どんな記事を書いてきたか
ここではまず、ウィキペディアに記事を書くだけでなく、2024年以降ウィキメディア財団公式ブログ「Diff」に多くの記事を書いてきたことを話しました。その上で、「ロシアとウクライナ」と「イスラエルとパレスチナ」について、それぞれ読んできた本、ウィキペディアに書いた記事、Diffに書いた記事を紹介しました。現代を生きる市民の一人として、ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナは決して目をそらすことのできない事柄です。それらについて、一人のウィキメディアンとしてできることは何か、常に自問自答する日々が続いています。書いた記事は全て自分の利用者ページにリンクをまとめてありますので、ご覧いただければ幸いです。
5.まとめ
最後にまとめとして、新たに作った「Diff日本語版索引:2024年掲載分」と、2024年に始めたFBグループ「Diff日本語版同好会」を紹介し、ウィキメディア・ムーブメントへのお誘いをして終了しました。
2つのレクチャーにご来場くださった皆さま、ご準備くださった関係者の皆さまに深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

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