ウィキペディアタウンin日本遺産「北木島」に参加する

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2025年3月1日と2日、岡山県笠岡市の北木島でウィキペディアタウンin日本遺産「北木島」が開催されました。

開催の経緯

北木島で第1回北木島オープンデータソンが開催されたのは、ちょうど10年前の2015年1月11日と12日のこと。今回のイベントは第2回にあたります。

2015年はウィキペディアタウンというワークショップが日本で開催されるようになってから間もない頃であり、今回のイベントはウィキペディアタウンの歴史が10年を超えたことも意味しています。10年前にはオープンデータ京都実践会のメンバー数人が北木島を訪れていますが、今回は10年前にも参加した青木和人さん(福井県立大学地域経済研究所教授)に加えて、私もオープンデータ京都実践会のメンバーとして参加しました。

10年前は北木島が地域活性化の取り組みを模索していた時期でした。オープンデータ京都実践会のメンバーが島内の現地取材を行った上で、Wikipedia記事「北木島」と「北木石」の加筆(ウィキペディアタウン)や、OpenStreetMapにおける北木島の描画(マッピングパーティ)を行ったと聞いています。北木島は新しいものを積極的に取り入れる風土であるようであり、前年の2014年にはアーティスト・イン・レジデンス「北木ノースデザインプロジェクト」も行われています。

参加の経緯

私がこのイベントに参加する動機となったのは、北木島における旧映画館「光劇場」の存在です。光劇場は1967年頃に営業を終了した映画館ですが、その後半世紀近く経った2015年には、光劇場友の会によって見学施設として復活しました。

2019年には日本遺産の構成文化財にも選定されており、北木島における重要な観光資源のひとつとなっています。現存する映画館建築の再評価や利活用の成功例のひとつでもあり、全国の現存映画館建築を調査している者としてはとても気になる存在でした。光劇場友の会の方の案内によって光劇場を見学しました。

Wikipedia編集活動

今回のイベントは宿泊を伴う2日間の企画です。1日目の午後と2日目の午前にWikipediaの編集時間が取られており、Wikipediaチームはいくつかのグループに分かれて編集作業を行いました。

神奈川県から参加した高校生、京都市から参加した大学院生はWikipedia編集が未経験の方々でした。講師の青木和人さんが彼女らの編集サポートを行ってWikipedia記事「北木石」「北木島」の加筆をし、私はWikipedia「光劇場」「畑中平之丞」の新規作成を行いました。

この両面作戦によって、遠方から来た初編集者は自身が書いた文章が世に出た達成感を得られ、島民の関心の強い2つの題材がWikipedia記事として生み出されました。Wikipediaチーム全体としてバランスの良い成果が出たのではないかと思います。

編集記事

光劇場 – Wikipedia – 新規作成。

畑中平之丞 – Wikipedia – 新規作成。

北木石 – Wikipedia – 加筆。

北木島 – Wikipedia – 加筆。

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