Wikimedia Academy:新規編集者を定着させるためのゲーミフィケーションプラットフォーム

Translate this post

この文書はJolanta DrzewakowskaとAda Jakubowskaの共同執筆です。

世界中のWikimediaコミュニティが直面している課題に、新しい編集者を呼び込み、関心を持ち続けるというものがあります。Wikipediaの編集は難しいと思われており、多くの新規ユーザは一度編集を試しただけでその体験をやめてしまいます。それは参入障壁-原則・ルール・エチケット-があまりにも高いことにあります。

では、どうすれば、Wikimediaの世界のファーストステップをより簡単に、魅力的に、楽しくできるのでしょうか。

Wikimedia Academyの誕生

Wikimedia Polska(ポーランドウィキメディア協会)は、IT企業のGrow Uperionとのパートナーシップの下、新規Wikipedia編集者の準備と訓練を行うために設計されたゲーミフィケーションプラットフォームであるWikimedia Academyを作りました。

このプラットフォームは、ゲームのメカニズムを使って利用者がWikipediaの基本となる原則・価値・編集手法をダイナミックに、魅力的な手法で説明します。利用者はタスクをこなし、ポイントを集め、お互いに競い合いながらWikipediaを編集する方法を学んでいきます。

このコースを完了すると、受講者は以下のことができるようになります。

・Wikipediaの最初の編集を実施する。

・中立的な観点、検証可能性などの基本的な方針を理解する。

・Wikimediaコミュニティを探り、必要な時にサポートを求めることができるようになる。

Adaのストーリー:学生たちの知識のギャップを埋める

Wikimedia PolskaのシニアテクニカルサポートスペシャリストであるAdaを紹介します。彼女は志を同じくするボランティアとともにプラットフォームとなるコンテンツを作成し、現在ではWikimedia Academyに参加する様々なグループを紹介・調整し、若い編集者がプラットフォームを使うための障壁を少なくなるように働いています。

彼女は言います。「これは単なるコースではありません。ゲームのように見えますが、Wikipediaに貢献するというインパクトのあることを学んでいるのです。」

これまでに、ポズナンとウッチの大学生を含む210名がこのゲームに参加しています。そして体験はこれにとどまりません。

知識のベースと第一歩:

Academyの拡大

次の計画はどのようなものでしょうか。Wikimedia Academyは2つのNGOと協力して、シニア層の学習者をサポートする予定です。シニア層は、Wikipediaに新たな視点と専門的な知識をもたらす可能性があります。そして適切なツールがあれば、コミュニティで活躍ができると信じています。

Tasks to do:

To do タスク:

学習に楽しみを与えるタスクと報酬

このプラットフォームは、学習を楽しい体験につなげます。利用者はこのようなWikipediaのタスクに取り組みます。

・Wikipediaを編集し、ポイントを獲得する

・Wikipediaの「中立的な観点」や、自由な知識の理念など、重要な方針を理解するクイズに回答する。

利用者はタスクを完了して報酬を受け取ることで、段階的にモジュールを進めるように促されます。

例えば、Infoboxについて学習すると、100ポイントをゲットできます。

パートナーシップ:イノベーションとコラボレーションが重なり合うとき

Wikimedia Academyは、NGOと民間企業とのコラボレーションの力を立証するものです。

Wikimedia Polskaには、自分たちでこのプラットフォームを開発する予算がありませんでした。ところが、とある会議で Grow Uperionと出会ったことで、パートナーシップのアイディアが出てきました。

それぞれの役割分担は、

• Grow UperionはITの知識を生かしてプラットフォームを開発する。

• Wikimedia Polskaはウェビナーやカンファレンス、ソーシャルメディアなどで披露しました。コラボレーションであることも併せて示しました。

これは双方に利益がありました。これは、パートナーシップには必ずしも資金が必要ではない、ということです。時には、適正なリソースや経験をお互いに持ち寄ることで十分な場合もあります。

Wikimedia Academyの今後の計画

現在Wikimedia Academyはポーランド語だけで展開されていますが、これは全世界で展開が可能です。ただたくさんのWikimediaコミュニティが先進的なオンボーディングツールを探しているかもしれません。ただ、Wikimedia Academy は世界中の編集者を受け入れることになるでしょう。

重要なパートナーシップの構築

コミュニティがオンボーディングに悩んでいたり、先進的なツールのリソース不足に直面しているのであれば、これまでの枠組みにとらわれずに考えてみましょう、あなたの将来ビジョンを共有し、クリエイティブなコラボレーションを繰り広げましょう。

Wikimedia Academyは、イノベーションを起こすには必ずしも巨額の予算は必要なく、ゴールを共有し、実験する意欲があれば可能であることを示しています。

Wikemedia Academyについてもっと知りたい人は、このリンクにアクセスしてみてください。
https://wikimedia.pl/2024/06/14/akademia-wikimedia-jak-grywalizacja-moze-pomoc-angazowac-nowicjuszy/

Can you help us translate this article?

In order for this article to reach as many people as possible we would like your help. Can you translate this article to get the message out?