Wikimedians of Japan User Groupでは、2月23日に「もくもく会」と題したオフライン編集イベントを開催しました。
「もくもく会」とは、日本のITエンジニアのコミュニティで盛んに開催されているもので、複数人が集まって行う勉強会や集会を指して「もくもく会」という名称がつけられています。「黙々と」作業をすすめることから「もくもく」となったとする説が一般的なようです(Chatworkの解説記事)。
私たちもそれにあやかり、日本各地で開催されているウィキペディア編集イベント「ウィキペディアタウン」と違う形式で開催しようと考えました。
日本の「ウィキペディアタウン」の開催形式の特徴として
- Wikipediaに特化していること。画像データはWikimedia Commonsにアップロードされるが、しばしばWikipediaの記事に掲載するにふさわしいものを厳選してアップロードしている傾向がみられること。
- Wikipedia編集未経験者を主眼とした内容であり、すでにある程度編集したことがある人にとっては決して満足がいくものではないと思われること。
- 編集の主眼が開催地域に所在する事物に特化しているため、そのほかのテーマの記事の編集がしづらいこと。
- Wikipediaと合わせて充実させたいWikidataの編集はほとんど行われないこと。
があり、「脱・初心者」を目指したい、ある程度Wikipediaに慣れた編集者にとっては物足りないのではないかと考えていました。
そうしたことから、以下の方向性でイベントを開催することを企画してみました。
- 編集したいテーマは、WikimediaにかかわるものであればなんでもOK
- 特定の講師役を決めず、参加者同士で教えあう
- アウトプットを必ず出す
まずはユーザーグループメンバーだけで集まり、どのような実態になるか試してみる、という形で第1回を開催することにしてみました。
2月23日、OSC東京の中で開催したJapan Wikimedia Conferenceの翌日でしたが、7名の参加者が東京・駒沢のレンタルスペース「K’s Studio」に集まり、初めてのもくもく会がスタートしました。
まずは参加者で自己紹介と、本日何を成し遂げるかの宣言を行い、ユーザーグループで用意したソフトドリンクとスナックをつまみながらざっくばらんに進んでいきました。
今回は、OpenStreetMapの貢献者でもある坂ノ下さん、ユーザーグループに参加いただいた榎さん(User:Shinji Enoki)が活動領域とされている、LibreOfficeのハッカソンも同時開催とし、結果として様々な観点から話をすることができました。

ユーザーグループのイベント記事に記載したとおり、決して大量の記事が整備されたわけではありませんが、今後継続しての開催のための第一歩としてはまずまずの成果ではないかと考えています。
ユーザーグループでは今後もこの「もくもく会」形式の編集イベントを、OSC参加の前後に該当の地域で開催したいと考えています。ウィキメディアンの皆さんの積極的な参加をお待ちしております。

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