ウクライナの多様な神経特性の人々のための第1回ウィキペディア編集講座の結果

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ウクライナの多様な神経特性の人々のための第1回ウィキペディア編集講座が、2024年末に成功裏に終了しました。これはウィキメディア・ウクライナ協会が、「MH4U – ウクライナのメンタルヘルス」という組織と協力して開催したものです。どうしてこの講座を開いたか、結果はどうだったか、そして今後の展望をご紹介します。

🧠 多様な神経特性の人々とは?
それは考えたり情報を扱ったりするやり方が、一般に受け入れられている標準とは異なる人たちのことです。自閉症、ADHD、ディスレクシア、不安障害、その他独特の神経特性の人たちを含みます。彼らは情報を扱ったり、学習したり、世界と関わるのに独特のやり方がある可能性があります。たいていの教育プログラムはそうした相違を考慮しておらず、それなので私たちは多様な情報認知スタイルに合致した講座を用意し、学習を快適でアクセスしやすくしました。

「多様な神経特性の人たちにとってウィキペディアが素敵な趣味のプラットフォームになりえるというアイデアは、新しいものではありません。ウィキペディアとその姉妹プロジェクトは、注意が散漫な人と集中する人の両方に作業を提供します。一つのトピックへの徹底的作業と、あちこちの編集作業の両方をサポートします。ここでは誰か他の編集者と協力することもできるし、それを拒否することもできます。そして説明することなしに中断することもできます。ウィキペディア編集者の中の自閉症スペクトラムの人々の割合は、一般の人々よりも高いとも言われています。たいていの場合、ウィキペディアで活動する人たちはこのことを自分で気づいています。この経験は全てが肯定的だったわけではありません。しかし、そこから恩恵を受ける可能性のある新規参加者に伝えられるなら、やらない手はありません🙂」と、講座トレーナー(そしてファンクショナリー・オブ・ザ・イヤー2024)のヴィラ・モートルコは語ります。

📚 講座で取り上げた事は?
参加者たちは、ウィキペディアの仕組み、新規記事の作り方や記事編集のやり方、ウィキメディア・コミュニティとの交流方法などを学びました。

💡講座の様式は次の通り:
✅ 編集の基礎を説明する5つのウェビナー
✅ 実践的宿題
✅ 講座トレーナーからの個人的フィードバック

講座は、ボランティアであり15年のウィキペディア編集経験のある、ヴィラ・モートルコが主導しました。

👥 講座はどうでしたか?
38人の参加者が講座に登録しましたが、全員が最後まで到達したわけではありませんでした。それでも5人の人たちが全ての課題を無事にこなし、修了証を受け取りました。これはとても素晴らしい成果で、多くの人たちにとって、ウィキペディア編集が知識を広げ、多様性に向けて世界をより開かれたものにする新しいスキルとなったのです。🎓👏

「これはとても良い試行だったと思います。5つのウェビナーと3つの宿題、チャットでの質問への回答。興味を持ち参加してくださった皆さんにとても感謝しています。ウェビナーを短くするように努力しましたが、時間制限を守るのが一番難しかったです。ウィキペディアについて話すのは大好きなので、話すことがたくさんあるからです😇」とヴィラはコメントしました。

🌍 この講座は世界で最初の一つです!
多様な神経特性の人々のための特別講座のアイデアは決して新しいものではありませんが、実施されている国はごくわずかです。こうした講座はイスラエルで開かれ、韓国でも計画されています。ウクライナはこのアプローチをウィキメディア・コミュニティに適用した最初の国の一つです。私たちはこの機会について、ウィキペディア・ボランティアが集まる世界最大のイベント、ウィキマニア2024で学びました。他国の方々の経験に影響を受け、私たち独自の講座を立ち上げ、ウクライナの多様な神経特性の人々がウィキペディアに参加するための機会を作るのを決めました。

講座参加者のポリーナ・アブラジェヴィチは、次のようにコメントしました。
「私は長い間ウィキペディアの記事を書いたり編集したりするのを夢見ていましたが、いつも技術的困難にぶつかり、また何か間違ったことをしてしまうのが怖かったのです。講座のおかげで、その基本原則を理解できたし、私が必要な自信を得られました。特に感謝したいのは、包摂的なフォーマットで、私はADHDにもかかわらず全ての課題を完了することができました。」

📌 これがなぜ重要なのでしょう?
ウィキペディア編集は単に文章作成や情報検索のスキルを伸ばすだけでなく、世界中の知識へのアクセス性を高める道なのです。私たちは相違点にこだわらず、多くの方々がウィキペディア・コミュニティに参加してくださるのをお待ちしています!

講座の結果(ウクライナ語) https://blog.wikimedia.org.ua/2025/03/02/neurodivergent-people-and-wiki-results/

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