ウィキペディアの読み手から書き手になるには、どうすればいいのでしょう?2024年からウィキメディア・ウクライナ協会では、「55歳以上のためのウィキペディア」講座を始めましたが、これはチェコ共和国や他の国の事例に着想を得た、高齢者の方々にウィキペディアに親しんでいただくためのプログラムです。昨年秋にポルタヴァで開催し成功したオフライン講座に続き、同様の講座をキーウで開催しました。
首都キーウでは、「助け合いましょう」という、高齢者のために第三世代大学として運営されている全国的慈善事業と提携しました。この団体は、彼らのイベントの常連参加者を紹介してくれ、また私たちのオフラインイベントのための会場手配も手伝ってくれました。
2月の始めに、22人の受講生を対象に導入講座を開催しました。その後、受講生を2つのオフライングループに分け、それぞれにトレーナー(ウクライナのウィキメディア編集者であるナタリア・ラストヴェッツと、ウィキメディア・ウクライナ協会のアントン・プロツィウク)が指導しました。グループは毎週6回のレッスンを受けました。

14人が講座を修了しました。修了生はウィキペディアのアカウントを作成し、既存の記事の編集方法と画像のアップロードを学び、そして独自の新しい記事を作成しました。
最も熱心な受講生の一人であったナタリア・フレンコは、講座を次のように振り返っています。
「私が学生だった頃、先生は私の生来の読み書き能力に気づいていました。私はどんな文章を読んでも、すぐに文法上の間違いを発見します。私が初めてウィキペディア(最初はロシア語版、そしてウクライナ語版)に出会った時、私はすぐに、特に他の言語から翻訳されている記事の間違いをみつけました。これは衝撃的でした。だってこれは、百科事典なのです。だから書いてあることは全て百科事典的に正しくあるべきです。
私が「55歳以上のためのウィキペディア」講座を知った時、これは世界的に有名なオンライン百科事典の記事を適切に書いたり編集したりする、重要な運動に貢献するチャンスだと理解しました。そしてまた、私の編集者としての能力を満足させるものでもあります。
導入講座でのナタリアさんの熱のこもった講演を聞いて、私は俄然学びたいと思いました。彼女はどんな状況にあっても、ウィキペディアに熱心に取り組んでいます。講座に加え、同時期にウィキメディア・ウクライナ協会が開催したいくつかのウェビナーを聴講しました。もっとも感動したのは、「ウィキペディアによい記事を書くためのウェビナー」でした。主催者のヴィアチェスラフ・マモンは、情報源を探すのに丸々一か月を費やして、一つの記事を書きあげたのです!私にはまだそんな偉業を成し遂げる準備はありません。でも他の言語から翻訳記事を作るのは私にうってつけです。それは本当に面白く、啓発されます。
講座の期間中、私はウィキメディア・ウクライナ協会が主催した「女性芸術家の記事コンテスト」にも参加しました。
これらの課題に取り組んでいる時、たくさんの疑問がわいてきたので、私の指導者であるアントン・プロツィウクさんに夜中の3時であっても尋ねました(年齢と不眠症のため、どうしようもなく)。いつも私は、具体的な回答と訓練ビデオのリンクを受け取りました。オフライン講座の期間中、アントンさんはとても丁寧に辛抱強く、ウィキペディアで使うツールの技術的側面を説明してくれました。
この素晴らしいプロジェクトに参加する機会をくださった全ての皆さんに感謝いたします。」
- 講座の詳細はこちらから (ウクライナ語)

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