Diffの活用法をテーマに、レッツ・コネクト学習クリニックが開催されました

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レッツ・コネクト学習クリニック「Diffブログを探る」ポスター(日本語)

ウィキメディアにはレッツ・コネクトという、仲間どおしで学びあうプログラムがあります。様々な知識を共有し、自分たちのコミュニティ以外の人からも学びあう取り組みです。最近のプログラムを見ると、毎月複数のクリニックが開催され、テーマも様々です。そのレッツ・コレクトで「Diffの活用法」をテーマにした学習クリニックをやるので、話をしませんかと誘われました。Diffについて語ったことはあまり無いので、ぜひやってみたいと思いOKしました。

2月頃からオンラインで打ち合わせが始まりました。登壇するのはDiff編集者のクリス・ケルナーさん、執筆者のユージン・オーマンディさんと、の3人です。クリニック実施のプログラムは詳細に準備されており、それに沿ってスタッフの皆さんと話し合いながら、内容を組み立てていきました。参加者はこのクリニックで何が得られるか、ということもきっちり情報共有されました。本番日程は最終的に5月6日と決まりました。

当日は日本時間で夜9時スタートです。Zoomに入ると、世界各地からどんどん参加者が加わって来るのがわかりました。最初のアイスブレーカーで簡単なゲームをした後、クリスさんのレクチャーが始まりました。Diffとは何か、それがなぜ重要か、Diffの読者と執筆者概要、そしてDiff執筆のヒントが、具体例をあげながらわかりやすく解説されました。

次にユージンさんから「Diffとウィキメディア活動」と題した事例発表がありました。ユージンさんは2023年にDiffの旺盛な執筆活動により、ウィキメディアン・オブ・ザ・イヤーの新人賞を受賞されています。当日は自己紹介とDiff参加前の活動に続き、Diff執筆内容として、各地で実施した「エディタソン報告」、ウィキメディアンへの「インタビュー記事」、ウィキメディア関連の「文献紹介」、そして「ウィキメディア哲学」の4つを話されました。こうした執筆によりウィキメディアの世界をDiffにアーカイヴし、ウィキメディアンだけでなく研究者やジャーナリストの情報資源としていく、という結論でした。

事例発表の2番目に私は、「Diffを通じて日本と世界をつなぐ」と題した話をしました。内容は、日本の状況を海外のウィキメディアンに伝えるために、英語版Diffに執筆を始めた事、英語版Diffには海外の事例が数多く載っていることを知り、それを日本語に翻訳して日本のコミュニティに伝えていった事、ウィキメディア財団や連携団体であるESEAPの記事も日本語にした事、そしてウクライナ発の記事を訳すなかで、協働を基盤としたウィキメディア・ムーブメントの役割を再認識した事などです。

クリニックには全部で85人が参加し、質疑応答も活発に行われ、参加者アンケートでも「話が刺激的で、思慮深く提示され、独自の視点で大いに役立った」「ぜひDiffを執筆してみたい」と好評だったそうです。これを機会に多くのウィキメディアンの方がDiffに参加していただければ嬉しいです。こうしたクリニックを実施してくださったスタッフの皆さま、参加者の皆さまに、心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

当日の映像はこちらから。

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