名古屋都市センターまちづくりライブラリーをウィキペディアの編集に活用する

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稲門ウィキペディアン会の Eugene Ormandy です。2025年6月、名古屋都市センターまちづくりライブラリーに立ち寄ったついでに日本語版ウィキペディアを編集したので、その模様を記しておきます。

稲門ウィキペディアン会のロゴ (Uraniwa, CC0)

図書館概要

名古屋都市センターまちづくりライブラリーは、都市計画・都市開発・建築・交通・環境・防災などの図書をはじめ、全国の戦災復興に関する資料、主要都市の総合計画、都市計画概要などの行政資料、研究機関・シンクタンク等の調査研究報告書などを収集している図書館です。

名古屋都市センター (Eugene Ormandy, CC0)

経緯

2025年6月、名古屋市の金山駅周辺でたまたま時間が空いたので、名古屋都市センターまちづくりライブラリーに立ち寄ってみることに。「もし余裕があれば、図書館の資料を活用して何かしらのウィキペディア記事を加筆しよう」と思いながら入館しました。

ちなみに、私は図書館を活用したウィキペディア編集をしばしば行なっており、その模様を以下のようにブログにまとめています。ご興味ある方はどうそ。

まずは回遊

入館後、まずは館内をぐるっと散歩しました。日本十進分類法を採用している多くの公共図書館とは異なり、名古屋都市センターまちづくりライブラリーは、都市関連資料に特化した独特の分類を採用しています。そのため、配架(本の並べ方)がユニークで面白かったです。

読書

本棚をひととおり眺めたのち、速水健朗『東京β: TOKYO BETA : 更新され続ける都市の物語』をピックアップして数ページほど流し読み。やはり面白かったです。ちなみに、著者である速水健朗さんのポッドキャスト『速水健朗のこれはニュースではない』も面白いので、ご興味ある方はぜひ。

本棚から加筆ネタを探す

ついで、ウィキペディア加筆用の資料を探索。とりあえず、愛知県各地の市町村市が揃っている本棚を眺めつつ「行ったことがない市町村に関する資料を使ってみよう」というタスクを設定し、昭和49年版の『幸田町史』をピックアップしました。

なお、私は「あえて自分に関わりがないトピックについてのウィキペディア記事を書いてみる」というタスクが好きで、これまでにも「興味がないトピックに関するウィキペディア記事を編集する理由」「馴染みのない事物についてのウィキペディア記事を堂々と作成する方法」というブログ記事を書いています。ご興味あればどうぞ。

本を読む前にウィキペディアを読む

『幸田町史』を読む前に、まず日本語版ウィキペディア「Category:幸田町」および下位カテゴリの記事をいくつか確認。幸田町関連の情報を頭に入れるとともに、幸田町をめぐるカテゴリ構造も把握しました。

目次とカテゴリの往復、そして編集

その後、幸田町関連のウィキペディア記事(およびカテゴリ)と、『幸田町史』の目次を往復しながら、加筆できそうな箇所のあたりをつけました。その結果、幸田町の前身である村についての記述を、ウィキペディアカテゴリ「Category:幸田町の歴史」内の記事に反映できそうだなと判断。その結果、ウィキペディア記事「相見町」における無出典記述に出典をつけるというタスクを発見し、遂行しました(編集直後の版は2025年6月6日 (金) 04:06 (UTC) 版)。

なお、他の資料を用いてさらに加筆したかったのですが、時間の都合で断念。他の方(未来の自分を含む)による改善を期待したいところです。

まとめ

本稿では、名古屋都市センターまちづくりライブラリーの資料を活用して、日本語版ウィキペディア「相見町」の出典付けを行なった経緯についてまとめました。図書館を活用したウィキペディア編集についての記録のひとつとなれば幸いです。

名古屋都市センター外観 (Eugene Ormadny, CC0)

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