2025年5月23日から25日までフィリピンのマニラで開催された、ESEAP戦略サミット2025に参加しました。ESEAPとはEast, SouthEast and Pacific regional corporationの略称で、ウィキメディアの東アジア、東南アジア、太平洋地域の協同組織です。私は昨年マレーシアのコタキナバルで開催されたESEAP会議2024に参加し、この地域のたくさんのウィキメディアンと交流しました。今回の戦略サミットは誰でも参加できた昨年の会議と違い、ESEAP地域内の連携団体メンバーを中心に、地域のウィキメディア・ムーブメントの将来を議論し形成する戦略会議として位置づけられています。私は日本の連携団体であるWikimedians of Japan User Groupのメンバーとして参加しました。
3日間のサミットには21か国から87名のウィキメディアンが参加し、16のセッションが開催されてESEAP地域の課題が多面的に議論されました。ESEAPハブのガバナンスについては、新たに提案された、特定のコミュニティを代表する「リエゾン」について丁寧な説明が行われ、多くの質疑がありました。また連携の実際や地域内の様々な活動についての報告もあり、具体的な連携方法について相互に学びあうことができました。私の英語力は十分ではありませんが、日本から同行した方たちが適宜フォローしてくださいました。
ESEAP以外の地域からのセッションとして、CEE(ヨーロッパ中東部)ハブのスタッフであるバーバラ・クレンさんが、オンラインでCEEの歴史と概要を話してくださいました。また、ウィキメディア財団理事のマセジ・ナディキエヴィチさんがポーランドから、ロレンツィオ・ローサさんがイタリアから参加されていたので、お話しすることができました。さらに、南米コロンビアから参加された財団スタッフのホルヘ・バルガスさんとも、共通の知人の話題で盛り上がりました。
参加者の中には昨年知り合ったマレーシアはじめESEAP諸国のみなさんがたくさんいて、旧交を温めることができました。また、初めてミャンマーからの参加者と出会えたのも嬉しいことでした。先日のレッツ・コネクト学習クリニックを見ましたと声をかけてくださった方も、何人もいらっしゃいました。地元フィリピンの若者は日本の着物を着るのが好きだと言って、着ている写真を見せてくれました。私と同年代のジョニー・アレグレさんはジャズ・ギタリストであることがわかり、私の音楽経験をお話ししたら、ご自身のCDをプレゼントしてくださいました。そして同室のバデッテさんも同年代で、子規の俳句が書かれた絵葉書を差し上げたところ、帰国後にご自分で作られた英語の俳句をSNSで送ってくださり、嬉しいハプニングでした。様々な学びと出会いを満喫したイベントでした。来年の台湾大会が楽しみです。

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