6月のある日、ドイツのウィキメディアンMさんから突然写真付きのメッセージがきて、「今大阪の難波にいます!」とのこと。びっくりしましたが、これから四国を周って東京へ行くというので、東京で会いましょうとなりました。その後、四国旅行中に毎日ここへ行ったと写真が来ましたが、私の知らない場所の景色ばかりでした。ウィキペディアの記事を見ると、ドイツ語版にもそれらの場所の記事があることがわかりました。そこで、日本語の発音をそれらの記事に追加してみよう、と思い立ちました。以前に別のプロジェクトでやったことがあったので、それの応用です。
まず最初にやったのは、「石鎚山」です。愛媛県にある標高1,982メートルの石鎚山は、修験道の山として知られているそうですが、私は全く知らない山でした。発音は「いしづちさん」なので、スマホでそのように録音しました。ウィキメディア・コモンズの音声データはoggファイルでないとアップできないので、変換ソフトでoggファイルに変換します。後は写真と同じ要領でコモンズにアップロード。ファイル名は「Ishizuchi-san」、キャプションは「ネイティブスピーカーによる石鎚山の発音」とし、カテゴリーには「Mount Ishizuchi」などを入れておきました。次にドイツ語版ウィキペディアの記事を開き、最初の説明に発音を追加しました。
次に1,368段の階段を登って行ったという、香川県の「金刀比羅宮」のドイツ語版にも「ことひらぐう」と発音を入れました。同じ項目にあった「金比羅大権現」には、「こんぴらだいごんげん」と入れておきました。
旅行中に作ったという折り鶴の写真がきたので、同じ手順でドイツ語の「Orizuru」の記事に発音を追加しました。なお、「折り紙」の記事には既に発音が追加されていました。同じことを考える方がいるのですね。
そのうちにMさんは東京へやってきたので、浅草で一緒に食事をし、雷門の前で記念撮影しました。「雷門」の記事にも発音を追加しておきました。翌日は築地の波除神社のお祭りに遭遇したといって祭礼の画像が送られてきて、「これは何ですか」と聞かれたのでお神輿だと伝えました。そしてウィキペディアの「神輿」の記事に、「みこし」「おみこし」の発音を追加しました。
こうして行ったことの無い土地を歩いた気持ちになり、またよく知っていることにも新たな視点を持つことができ、ウィキメディアのおかげで楽しく旅行した気分になりました。

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