「ウィキペディアタウン亀山Vol.2」に参加する

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2025年2月22日、三重県亀山市で「ウィキペディアタウン亀山Vol.2」が開催されました。東海道の関宿が題材となったWikipedia編集ワークショップです。

図書館の新館開館に合わせた取り組み

2023年1月には亀山市立図書館の新館が開館しましたが、亀山市立図書館は新館開館にあたる基本理念として「学びの場からつながる場へ」を、基本方針のひとつに「知との出会いとその蓄積の場の創出」を掲げています。旧来型の図書館とは異なる様々な取り組みを行っており、そのひとつがウィキペディアタウンのようです。2024年2月には第1回目のウィキペディアタウンが開催されており、私もファシリテーター役として参加しています。

午前中にはガイドの説明を聞きながら東海道関宿のまちあるきを行いました。関宿は東海道に沿って横長の町並みが形成されている宿場であり、一般的に観光客が通るのは東海道沿いですが、今回は裏通り沿いの史跡なども巡って深い説明を聞きました。

午後の会場は亀山市立図書館であり、講師の青木和人さん(福井県立大学地域経済研究所教授)からWikipediaの説明を聞いた後、「関の小万」「関宿」「関の山車」の3グループに分かれてグループワークを行いました。

アカウント作成ができない状況

私は「関宿」グループに入り、作業の進行を円滑に進めるためのファシリテーター役を務めました。他の2グループにもWikipediaの熟練編集者が入ってファシリテーター役を務めています。ただし、この3人は一般参加者という位置づけであり、交通費や講師料などが支払われる講師ではありません。

Wikipediaのアカウントを作成せずに参加した初心者が複数いましたが、会場のWi-FiはIPアドレスが編集ブロックされており、イベント開始時にはアカウント作成ができない状態でした。アカウント作成権限を有する漱石の猫さんが一般参加者として参加していたため、最終的には初心者のアカウント作成自体はできましたが、講師扱いではない一般参加者のアカウント作成者権限に頼らなければいけない状況はできる限り避けるべきです。また、グループによってはアカウント作成の段階で時間を大きく浪費してしまった上に、Wikipedia編集作業の本質とは遠い部分であれこれ指示されることでいらいらしてしまった年配の参加者もいたようです。

この2年ほどで、「会場のWi-Fiが編集ブロックされていてアカウント作成や編集ができない」という状況に出くわすことが増えています。ウィキペディアタウンの講師を行う方は管理者権限またはアカウント作成者権限が必須なのかもしれません。

編集記事

イベント全体の編集記事は以下の通りです。なお、「関の山車」グループはWikipedia本体(いわゆる「標準名前空間」)への投稿には至らず、ファシリテーターの下書きページ内での編集にとどまりました。このグループでは上述したアカウント作成の問題があったようです。この題材を新規作成することに無理がなかったか、また講師扱いされずに善意で参加しているファシリテーターに過度な負担がかかっていなかったか、検証が必要だと思います。

関の小万 – 新規作成。

関宿 – 全体的に加筆。

関の山車 – 利用者ページで作業されたが未投稿。

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