2001年1月15日にウィキペディアが生まれた年の5月20日に、ウィキペディア日本語版は誕生しました。それ以来発展を続け、2026年1月1日には約148万件の記事が載っています。その日本語版の歩みは、ウィキペディア日本語版というウィキペディア記事にまとめられています。しかしながらそこには、日本語版の特徴、歴史、課題が書かれているものの、活動を担ってきたコミュニティの歩みについては、はっきりと記述されていませんでした。つまり、この記事を読んだだけでは、いったいどういう人たちが日本語版を担っているのか、よく見えない状況だったのです。
昨年「ウィキメディア・ワールドin図書館総合展2025」というイベントを開催するにあたり、展示ブースにウィキメディア年表の掲示を計画しました。しかし私がウィキペディアの編集を始めたのは2016年からだったので、それ以前のことはほとんど知りませんでした。そのため、日本語版が誕生したころから活動していた人を探し出して取材したところ、実に様々な取り組みが行われていたことがわかってきました。
その中で一番驚いたのは、日本語版が発足した初期の段階から、その質を向上させるために記事の執筆コンテストを行うなど、多くのウィキペディアンが協力していたことでした。また2005年から始まったウィキマニアにも、何人もの日本人が参加し海外のウィキペディアンと交流していることもわかりました。さらに2010年頃からは全国各地に様々なグループが立ち上がり、ウィキペディアタウンを始めたり、周年イベントを5年毎に開催したりしました。これまでの25年という時間の中で、様々な軋轢や問題も起こったようですが、それらを乗り越えてきた足跡がだんだん見えてきました。様々なグループの盛衰はあるにしても、最近も新しいグループが立ち上がっています。そうした中で2023年10月14日に、遂に初のウィキメディア財団公認ユーザーグループとして、Wikimedians of Japan User Groupが産声をあげました。
こうした事柄について情報源をひとつひとつ確認しながらまとめたのが、「ウィキメディア年表2025年版」です。これをイベントで掲示すると共に印刷物にして配布し、ウィキメディア・コモンズにもアップしておきました。そしてわかった情報を広く共有するために、このたびウィキペディアの「ウィキペディア日本語版」の記事の中に、「日本語版コミュニティの活動」という節を設け、年表内容を文章にまとめて入れ込みました。
ウィキペディアの記事を書くことそのものは、一人一人のウィキペディアンの独立した営みではありますが、ウィキペディアというエコシステムを25年間育んできたのは、世界中のボランティアコミュニティです。コミュニティ自体も25年間という時間をかけて育まれてきたわけで、日本語版もユーザーグループが発足する以前に、実にたくさんのウィキペディアンの協力があったわけです。その協力を今回ウィキペディア記事の中に可視化することができました。これからも海外の他のコミュニティに学びながら、協力をより大きなものに皆で育ていきたいと思います。
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