稲門ウィキペディアン会のEugene Ormandyこと、東京大学大学院修士課程の大宮です。2026年3月27日、筑波大学東京キャンパスにて、目録やメタデータの研究者を交えたWikidataのワークショップを開催したので、その模様を記録しておきます。

経緯
お世話になっている江草由佳先生からWikidataワークショップにお誘いいただいたので、参加することにしました。会場については、同じくお世話になっている高久雅生先生が、筑波大学東京キャンパスの一室を予約してくださいました。

当日の流れ
ワークショップには、8名が対面で、数名がオンラインで参加しました。参加者は研究者やウィキメディアンで、全員がWikidataについて初歩的な知識は有しているという状態でした。
開会挨拶ののち、まずは目録の専門家である木村麻衣子先生が「Digital紅葉山文庫の書誌データ等をWikidataに連携させたい」という希望を共有されました。
その後、私がWikidataについてレクチャーを実施しました。特に「Help:情報源」に記された、書籍のWikidataの整備方法や、書誌レコードの機能要件 (FRBR) の4層モデルとWikidataにおける2層モデルの違いについて、実例を示しながら解説しました。
小規模ではありますが、実際の編集作業も行いました。具体的には、Digital紅葉山文庫のデータを参照しつつ、Wikidata「羣書治要 (Q138798698)」を立項しました。なお、本データの「分類 (P31)」プロパティの値である「群書治要 (Q11609507)」の識別同定にあたっては、中国史研究者でウィキメディアン仲間でもある田尻健太さんのお力をお借りしました。
また、将来的なWikidataプロパティ立項を見越して、Digital紅葉山文庫がパーマリンクを取得するのが望ましいという話になったので、高久先生のご指導のもと w3id.org を活用してパーマリンクを取得しました。
ワークショップは非常に好評で「今後も継続したい」「他のデータセットでも検討したい」などの声が上がりました。

感想
研究テーマの1つである「Wikidataと外部識別子の連携」に、実務者(ウィキメディアン)として携わることができて嬉しかったです。また、精緻なデータを構築することを生業とする方々にとってWikidataはかなり衝撃的という事実も再認識できてよかったです。
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