この文章は、Wikimedia ESEAP Strategy Summit 2027を大阪市で開催することを発表するに当たり、私VZP10224の個人的な感想を書いたものです。私が所属するWikimedians of Japan User Groupや、Wikimedia Foundation、その他ウィキメディア関連の団体の公式見解や意見ではないことをお断りしておきます。

私が2023年にWikimedians of Japan User Groupに参加し、2024年のESEAP Conferenceに参加するためにマレーシア・コタキナバルに来るまで、Wikimediaのコミュニティや世界の動向について関心を持つことはほとんどなかった。確かに2007年にWikipediaの活動を始め(今となってはかなりの古株)、2010年からは管理者の権限を持つに至ったが、それらも偶然が重なった結果であったと今でも思っている。
そうした経緯を持つ私が、2024年5月にコタキナバル国際空港に降り立ったとき、現地で出迎えてくれたOrganization Teamの皆さんと会場のホテルに移動するまでの参加者の方々と話をした。いや、はなしたというよりは英語のシャワーに圧倒されてほとんど自分の話ができなかった、というのが正解かもしれない。
そんな中でも、英語が達者なEugene Ormandyさんや、色々とエネルギッシュな門倉百合子さんに誘われながらいろんな人と会話したが、初対面の人と打ち解けることが苦手な性分なため、十分なコミュニケーションができなかったように思う。
そんな自分の内面を解放してくれたのが、会議2日目のKaraoke Sessionだったのかもしれない。いっちょ前に「日本のアニソンなら世界に通用する」という頭でっかちな知識を身についていたので、その楽曲を選択して歌ってみたとき、自分の中の何かが吹っ切れたように思う。
その後もポーランド・カトヴィツェでのWikimania、2025年にフィリピン・マニラで開催されたESEAP Strategy Summit、ケニア・ナイロビで開催されたWikimaniaと参加するにつれ、日本のWikimediaコミュニティがこのままで良いのか、考えるようになった。
ただただ記事を書くことだけが本当にWikipediaに貢献できる唯一の道なのか。そもそもWikimediaのプラットフォームが今後も存続し続けられるのか。Wikimediaへのアクセスが制限される、まではいかなくとも、Wikimediaに足跡を残すことが日本で生活するうえで不利になる将来が本当にないのか。ということを、世界各地でWikimediaを取り巻く現状を知ることで考えるようになった。
そうした事を考えながら、2025年2月にWikimedia DeutschlandのAlan や、Wikimedia FoundationスタッフのIvonne にお願いしてミニカンファレンスをオープンソースカンファレンスの中で開催してみたり、2025年12月にはESEAP HubのスタッフやWikimedia Koreaのメンバーを招いてWest-Japan Wikimedia Conferenceを開催したりした。
そうしたステップを経て、2027年5月に、ESEAP Summit 2027を大阪で開催することを、ESEAP Conference 2026の最終日、台湾の高雄で発表することができた。

これは何も、私一人がやりたいと思ったわけではない。何らかの形で国際カンファレンスを日本で開催したいと思いたち(ESEAPの皆さんに様々な形で勇気づけられた、という部分もあるが)、そのことをユーザーグループのメンバーの中でもそこそこ時間をかけて数度のミーティングを行い、ユーザーグループの皆さんと一緒に意思決定をしたことは申し添えておきたい。だからこそ、私ともう2名のユーザーグループメンバーがCore Organizing Teamとして参加してくれたし、ユーザーグループ内外のウィキメディアンから協力の意思表明もいただいている。
なお、会議の内容はESEAP Conferenceと違い、もっと戦略的な話し合いを行う、という方向は決まっているが、それ以外のことは何も決まっていない。2年前のマニラのSummitのプログラムを踏襲することもないし、むしろ日本のWikimedianがより多くこの場に加われるようにフォーマットを決定していきたいと思っている。
ともあれ、まずは日本の皆さんとこの決定を共有し、ともに作り上げていくプロセスを踏んでいきたいと考えている。
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