東アジア、東南アジア、太平洋地域の連携組織であるESEAPのイベントに参加するのは3回目です。ESEAP2024コタキナバルでは私個人の体験を発表しましたが、今回は個人ではなくコラボレーションの話ができたのでよかったです。そして今回は日本から13人も参加し、若い人もベテランもそれぞれに体験を他の国のウィキメディアンと共有できて何よりでした。何事も積み重ねが大切だと実感しています。
横浜エディタソンでの国際コラボレーション
台湾の高雄で開催されたESEAP2026の初日、5月15日午後に私は3人の若者といっしょに横浜エディタソンについて発表しました。横浜エディタソンは、日本の港湾都市横浜に関係する記事をウィキメディアプロジェクトにアップしようというエディタソンで、昨年秋に横浜で開催されました。高雄のセッションでは最初に私が概要を話し、そのあとで3人の若者が、それぞれの関わりについて話してくれました。
登壇した若者は、まず韓国のAspereです。彼は日本にこの春まで留学していて日本語も上手で、すっかり親しくなりました。エディタソンでは推奨記事リストを編集し、韓国語版イベントページを作成してくれました。2人目はマレーシアのTofeikuで、ESEAP2024コタキナバルで会って以来親しくなりました。彼はマレー語版のイベントページと、マレー語版のポスターを作ってくれました。そして3人目はフィリピンのErnestです。日本が大好きな彼とはESEAP2025サミット・マニラで会い、すっかり仲良くなりました。彼はタガログ語版のイベントページを作ってくれました。Ernestだけは18歳未満だったので現地参加できず、オンライン参加でしたが、地理的なギャップを全く感じさせないセッション運営はすばらしかったです。
こうして横浜エディタソンは3人の若者はじめ多くの方々に参加いただき、大きな成果をあげることができました。私はウィキメディアのシステムを使うことで、世界中のウィキメディアンとの幅広い協同作業が容易にできることを学びました。今年の春に開催した日韓エディタソンでは、その経験を十分に活かすことができましたし、さらにはその経験が、6月に開催予定の日本ボリビアエディタソンに繋がっていることも紹介しました。
ピタバンガン高雄に参加
昨年からウィキメディアの国際イベントがあると、その開催都市に関するウィキメディア記事を充実させようというピタバンガンの取り組みが始まっています。これはマレーシアのユーザーグループが主催するイベントで、ピタバンガンとは、共同の目標のために力を合わせる、という意味のマレーの言葉です。これまで私もマニラやナイロビなどに参加してきましたが、今回も開催地高雄に関する記事を書こうというピタバンガン高雄があったので、早速エントリーしました。
ウィキペディアに新規に書いたのは、日本の作家佐藤春夫が台湾旅行を題材に書いた小説「女誡扇綺譚」と、高雄に生まれ台湾に育まれた日本人教師「新垣宏一」の記事です。これは台湾に行く前に読んだ大東和重著『台湾の歴史と文化』(中公新書、2020年)という本に出てきて知ったものです。記事を書くために出典情報を調べる中で、台湾の近代史について様々に知識を深めることができました。今回私は台北から高雄まで高速鉄道で往復しましたが、車窓から街々の佇まいや美しい田園風景を見ることができ、小説の世界と台湾の社会に思いを巡らすことができました。

ピタバンガンではウィキデータやコモンズにも参加できるので、撮った写真をアップしました。これからもできるだけ参加したいと思います。
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