ESEAPカンファレンス2026参加者経験談(後編)

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学んだこと、経験したこと

「教育におけるウィキメディア:ウィキ・クラブの紹介」セッションのメンバー

Eugene Ormandy:ESEAP各地の文化のアーカイブや、Wikimedia Projectsの編集イベント(エディタソン)開催が、2026年にもつつがなく行われているのを目にして安心しました。
 また、今回は2件発表を行いました。1件目は、日本のGLAMにおけるWikimedia Movementについてのライトニングトークで、2件目は、学生コミュニティにおけるWikimedia Movementについての座談会です。いずれも、日本の動向について海外の方に知っていただく機会となっていれば幸いです。また、後者では日本の若手たちと一緒に登壇したのですが、みなさん優秀で大変安心しました。
 なお、海外の友人たちと再会できたのも嬉しかったですね。特にAlan Angとは久々に会えて本当に嬉しかったです。お互いの近況報告をしつつ、このAI時代におけるWikidataの意義やMCP連携等について、意見を交わすことができました。

さえぼー:初めて実験的なワークショップ(ウィキペディア間のカルチャーギャップに関するもの)を実施したのですが、意外にうまくいったので、また今後のイベントでもこの種のウィキメディアン同士の文化交流や相互理解を目指すようなワークショップをやりたいと思っています。今回の経験を白水社の広報誌に寄稿しました。

中山ESEAPの豊かな多様性を改めて実感しました。東アジア、東南アジア、太平洋といった異なる文化圏はもちろんのこと、ウィキペディアの言語版コミュニティだけを見ても、英語版や日本語版のような長い歴史を持つものから、ヒリガイノン語版のようにまだ独自のドメインは持たず、ウィキメディア・インキュベーターで育まれているものまであります。だからこそ、このような場で一堂に会し、互いに意見や事例を交換することがいかに重要であるかを再確認することができましたし、カンファレンスに限らず、こうした対話をさらに深める方法をこれからも皆さんと共に模索していきたいです。

のりまき:海外のウィキメディアンの多士済々ぶりを目の当たりにして、日本のコミュニティにも優れた人材はたくさんいるので、もっと日本の枠を超えて活躍する人たちを育てていきたいと感じました。

Ezokomachi:初日のRoom2ではWiki Women Summitと題して、主に女性たちの活動に焦点が当てられたセッションが行われていました。なかでも「ウィキウーマン台湾」の発表はとても興味深いものでした。ヴァージニア・ウルフの『自分ひとりの部屋』から名付けた「A Room of WikiWomen’s Own」というプロジェクトでは、台湾の女性Wikipedianを増やす取り組みや、安心して編集ができる空間の重要性が話されていて、日本語版にとっても重要な視点だと感じました。そしてRoom2のセッションに参加していた女性たちの多くは、どの言語版の方も自信に溢れていて(私以外は!)眩しかったのも印象に残っています。少ない英語の語彙を駆使して、フィリピンの女性参加者とSNSの#チャレンジをしたり、隣に座った方と普段どんなジャンルの記事を書いているのか話したこともいい経験でした。

えのき:同時通訳をWebで聞ける取り組みがあって、一部聞いていました。ちょっとやり方がわかりにくくて手間取りました。発表はスライドを英語にしてあえて日本語でやってみたのですが、通訳を聞いてる人がいなかったので、途中で英語を挟んでしまいました。
 セッションを聞くだけでなくWikidataの活動について相談する小さな集まりもあって面白かったです。日本でのイベントを検討していたので相談にいきました。日本での1回目のWikidata勉強会自体は、ESEAPの他の人に相談するというより、Eugene Ormandyさんとその集まりの後に相談して決めました。
 ESEAP内部で他のアフリエイトの人たちなど協力した企画の相談をうけたり、カンファレンスが終わって余裕ができてからホテルの朝食でいろいろお話を聞いたり、集まる場ならではのやりとりがあって面白かったです。

VZP10224:今回は「日本でなぜWikimediaのコミュニティ活動が定着しなかったのか」という主題で、日本語でディスカッションするセッションを持ちました。とはいえ日本語以外の言語を話す人に向けて、文字起こしと英語への翻訳を行うツールを使って議論の内容を英語でも理解できるようにしました。取り組みとしてはおおむね良好なように感じております。参加者が使える言語の最大公約数が英語であることは認識していますが、だからと言って英語ができないことがこうした会議への参加の制約にならないような取り組みは続けていきたいです。

Lin Xiangru:海外の事例を聞いていると、私は行き当たりばったりで考えているのに対して、みなさん戦略的に考えているというか、そこまでやるの!というくらいにいろいろ考えているみたいです。科学系のイベントの話もあり、日本語版でやってみたいなというモチベーションが高まりました。その他いろいろな話は、個人の参加記録としてDiffに書こうと思っています。

Ga2by:ウィキメディア・ムーブメントが、技術、ジェンダー、国際性など幅広い分野にまたがる活動によって支えられていることを改めて実感しました。それぞれのコミュニティが独自の価値観や課題を持ちながら活動しており、互いに学び合うことで新たな取り組みにつながっていくのかもしれないと思いました。
 また、アジャイル開発や脅威モデリングなど、もともとはソフトウェア開発や情報セキュリティの分野で広く使われている考え方を、ウィキメディア・ムーブメントへ応用するセッションも印象的でした。既存のフレームワークを異なる分野に適用することで、新しい視点から課題を整理したり、活動を改善したりできることを学び、自分の研究やコミュニティ活動にも応用できる可能性を感じました。海外で活用されているAIやオープンデータ関連ツールなど、日本ではあまり触れる機会のない技術や事例に触れることもでき、国際カンファレンスならではの学びが得られたと感じています。

Narumi.SBT:ひっそりとポスターセッションを出しました。ポスターのデザインは初めての経験でしたが、文字情報だけでなく、デザインを通じた情報の伝え方について試行錯誤し、良い経験になりました。個人的な研究なのですが、いろいろなフィードバックがあって学びとなりました。

Wadakuramon: 私は現地で体験したことはDiffに書きましたが、帰国後にボランティアタスクのコモンズ・エンジェルの作業をしました。これは会議1日分のビデオをセッションごとに切り分けるもので、動画編集は初めてだったので四苦八苦しましたが、なんとか終えました。このように未知のツールに挑戦する機会は貴重でした。

来年の大阪サミットに向けて

閉会式でESEAPのバナーとマスコットのクオッカを受け取った日本チーム(B20180, CC0)

VZP10224:プログラム担当として、日本で開催する意味がある内容を作っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

Narumi.SBT:日本・大阪にESEAPのウィキメディアンをお招きすることを楽しみにしています。スタッフとして精一杯働きたいと思います。

えのき:ロジスティック担当として、皆さんに相談したり、協力をお願いすることもあるかと思います。よろしくお願いします。

さえぼー:スタッフとしてお仕事をする予定なので、他の方々といろいろ相談・協力し、つつがなく運営できるよう頑張ります!

Ezokomachi:サミットがESEAP圏の結びつきをより深める機会になるよう、祈っております。また、どの程度のお手伝いが可能かまだ分かりませんが、何かしらのボランティア(マイクを持って走ったり?)ができればと思っています。

Lin Xiangru:大学の授業が忙しくなり、どこまで関与できるかわかりませんが、できる範囲でお手伝いできたらと思います。開催地は大阪ですが、参加者の方々は時間を見つけたら、ぜひぜひ京都にもおいでください。

Ga2by:今回多くのことを学ばせていただいた分、(現時点でどこまでできるか不明ですが)来年は運営をお手伝いする側にも関われたらと思います。今後もウィキメディア・ムーブメントにおける国際交流にぜひ携わっていきたいです。

Miya.m:基本的にイベント好きな人間ですので、お手伝いできることがあればご指示ください。

Eugene Ormandy:来年のサミットが、海外の皆さんにとって、日本のWikimedia Movementについて知る機会となれば幸いです。また、ぜひ日本の皆さんにも英語で発信していただければと陰ながら期待しております。どの程度準備をお手伝いできるか、そしてそもそも当日参加できるのか現時点で不透明なのですが、都合がつけばお手伝いしようと思います。

中山:初めて日本で開催される地域カンファレンスが、ESEAPおよび開催国にどのような成果を残すことができるのか。こうした長期的な視野も念頭に、準備に尽力されている主催チームと緊密に連携しながら、開催をサポートできるよう努めます。

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