地元の図書館から世界へ働きかける: #1Lib1Ref キャンペーン2023年1月

※このブログは2023年4月英語版にアップされました。よって、古い情報も含まれていますが、世界各地での取り組みについてご紹介したく、翻訳しました。

#1Lib1Refキャンペーンは、オープンナレッジに熱心な人、ウィキメディアン、読書愛好家、そして図書館で働く人たちに、ウィキペディアの出典を検証し、増やし、多様化させるための協力を呼びかけるものです。

このキャンペーンは年に2回(1月と5月)開催され、この記事の最後に第2弾について詳しくお伝えします。しかし、1月にこのキャンペーンが7周年を迎えるにあたり、恒例の統計紹介にひとひねりを加え、#1Lib1Refのお祝い旅行と称して、世界10カ所をまわってみましょう!

セルビア語

まずは、38名の編集者により、5,461の記事を編集し、12,689の出典を追加の快挙を祝ったセルビアです。そのうち、トップ3名の編集者は、熱心な教育学の学生、優秀な図書館員、セルビア高齢者市民プロジェクトのメンバーであることにも注目ポイントです。「多様性」は素晴らしいチーム作りの味方ですね。

中東欧地域

せっかく近くまできているので、他の中東欧地域の様子ものぞいてみましょう。ポーランドのウィキペディアの編集者は2,000以上の記事で約4,000の編集を行い、ルーマニアのウィキペディア編集者の29名は600ページ以上を編集し、ボスニアのウィキペディア編集者16名は160ページ以上に信頼できる出典を加えました。また、セルボ・クロアチアとクロアチアのウィキペディア編集者5名、チェコの熱心なウィキペディア編集者4名、マケドニアのウィキペディア編集者4名は合わせて700以上のページを編集しました!ウクライナのウィキペディア編集者は50人以上のユーザーを獲得し、700以上の記事で1,000以上の有益な編集を行いました

フランス語

次に、フランス語圏に参りましょう。我々が知る限りでは、ストラスブール国立大学図書館ボルドー・モンテーニュ大学図書館の司書エクス・マルセイユ大学、国立情報科学高等学校図書館、レンヌのシャンゼリブル美術館・図書館の編集者ケベック国立美術博物館ロレーヌ大学ケベック州議会図書館言語・文明大学図書館のおかげで、フランス語は1Lib1Refの得点版で第2位です。このコミュニティが表彰台まで設け、第2回として5月の参加計画まで立てている様子は、見ていてわくわくします!

英語

英語版ウィキペディア28名の編集者も多大な貢献をしており、そのうち少なくとも半数はクイーンズランド州立図書館の編集者によるものです。彼らのおかげで、オーストラリアで2番目に大きな州に関する195の記事について、検証可能な情報を得ることができました。

カタロニア語

カタロニア語圏に移り、11年の歴史を持ち、200箇所以上の図書館がウィキペディアを通じて知識にアクセスできるように働きかけてきたAmical Bibliowikisプロジェクトをのぞいてみましょう。長年にわたるパートナーシップの一端を知るには、ラーニング&リサーチ・リソース・センターの45名の参加者(1,916の出典を追加!)に関するこの投稿をお読みください。また、昨年の記録は破れなかったとはいえ、2022年にカタルーニャチームが追加した4,000以上の出典を超えたいと願ったバルセロナ自治大学図書館の自己鍛錬を目指す姿は素晴らしいです。

スペイン語

このキャンペーンに関するウィキメディア・スペインの投稿もご覧ください。この文章には、興味深いハイライトがたくさんあります。たとえば、現地語からは、エストレマドゥーラ語版ウィキペディアが、15記事、23版、3編集者で、現在得点版で3位であるという事実です。更に、イグナシオ・アルデコア図書館アムリオ図書館でのワークショップは、その重要性と統計データへの影響力が大きな収穫となったので、ArantxaMentxuに拍手を送りたいです!

インドネシア語

楽しい旅は続きます。インドネシアでは、100以上の記事(インドネシアの農業美術館からミミズシピン湖まで)に手を加えた21人名の利用者に挨拶を交わしました。

マレー語

92時間の運転の末、有機農業トウモロコシサバ州の人々の文化など、信頼できる情報に簡単にアクセスできるようにしてくれた40名のマレー語版ウィキペディア編集者と顔を合わせることができました。

まだまだ他にも!

旅も終盤に差しかかってきたところで、架空の人口衛星に飛び乗り、スウェーデン語、ドイツ語、エウスケラ語、ヘブライ語、日本語、中国語、ベラルーシ語、ポルトガル語、アラゴン語、アラビア語、アストゥリアス語、ブルトン語、ガリシア語、モンテネグロ語、オランダ語、ノルウェー語のウィキペディアの編集者の姿も見つけましょう。偽情報があふれる今の時代、一つずつ出典を加えるという地道な作業を通じて、知識をより信頼性の高く、検証可能なものにするために、みなさん時間を割いてくださっています。

これからも、前へ前へ

旅の終点、桟橋に到着しました。2023年5月に開催される#1Lib1Ref船がまさに出航しようとしています。参加方法はこちらです!

アフリカ

例年通り、アフリカ図書館情報協会・機関(AfLIA)は5月14日から26日まで、アフリカ図書館員週間(#AfLibWk)を開催します。「アフリカの知識を世界に」書き加えるこの素晴らしい取り組みに参加したい方は、「参加方法」の下に記載されている7つのステップをご確認ください。AfLIAによる参考資料(アカウントの作り方に関するPPT資料ウィキペディアへの出典追加方法に関するマニュアル画像など)もご参照ください。トップ投稿者には賞品もご用意しています!

ダッシュボード上キャンペーン参加方法について、下記の通りまとめました。

中南米およびメキシコ(ラテン・アメリカ)

ラテン・アメリカも#1Bib1Refのハッシュタグを掲げて、再びこのキャンペーンに参加しています。詳細はこちらです。ウィキメディア・アルゼンチンが準備した豊富な参考資料を是非ご覧ください。例えば、出典追加方法の2分間ビデオ(スペイン語)や、出典追加が必要そうな記事を提案してくれる多言語ツールCitation Huntについて、BiblioColmexにより2ページにまとめられた操作マニュアルがあります。

アルゼンチンメキシコウルグアイでもそれぞれダッシュボード立ち上げているので、出典の数と質を楽しみながら競う形で切磋琢磨したい方はぜひ登録してください(各国名のリンクを参照)

その他の地域

もしお住まいの地域での実施が見当たらない場合や、グローバル統計の中で新しいキャンペーンを始めたい場合は、#1Lib1Refグローバルダッシュボードにご登録ください。お持ちのウィキメディアのアカウントでログインし、「プログラムを作成する」という緑色のボタンを、次に「新しいプログラムを作成する」の順にそれぞれクリックし、最後に「基本プログラム」をクリックしてください。必要な情報を入力し、キャンペーン期間中にどのウィキペディア言語の編集を追跡したいか、またウィキデータの編集を追跡したいかどうかを選択してください。

追伸:質問がある方、あるいは2023年1月の地域活動の調整役として参加した方で、この旅での紹介が無かったという方、、、、是非ご連絡ください