雑誌『LARME』のウィキペディア記事を編集する

2023年9月3日、早稲田WikipedianサークルLakka26さんにオンラインインタビューを実施しました。インタビューでは、Lakka26さんがウィキペディア記事 [[LARME]] を編集した経緯等について伺いました。

インタビュー

Eugene Ormandy: [[LARME]] の大幅加筆、お疲れ様でした。とても良い記事になったと思います。Lakka26さんはどのような経緯で、この記事を編集しようと思ったのでしょうか。

Lakka26: 『LARME』は好きな雑誌なので、いつかウィキペディア記事を整備したいとは思っていました。本格的に取り組もうと決意したのは、2022年11月19日に大宅壮一文庫で開催されたウィキペディア編集イベント WikipediaOYAに参加した時ですね。書庫見学の際、参加者の方と『LARME』の話で盛り上がり、せっかくなのでウィキペディア記事を編集しようと決意し、イベント後には『LARME』全巻を揃えました。しかし、しばらくは着手せず、情報収集に専念しました。

その後、大学の美術史の授業で「目に見えるものについて論じよ」という課題が出た際「雑誌も『目に見えるもの』と言えるだろう」と考え、『LARME』についてのレポートを作成しました。ウィキペディア記事 [[LARME]] は、この時の調査・執筆をもとに編集しています。

Eugene Ormandy: 大学のレポートを書くついでにウィキペディア記事を編集したというわけですね。素晴らしいです!ウィキペディアの編集に際し、困ったことなどはありましたか?

Lakka26: もともと知っている雑誌だったので「特色」については比較的苦労せずに書くことができました。ただ、初代編集長の中郡暖菜の発言を、どのように記事に組む混むかは少し悩みましたね。いわゆる「一次資料」に該当するものなので。

Eugene Ormandy: たしかに、ウィキペディアは「二次資料に準拠した三次資料」である以上、当事者の発言をどのように扱うかは悩みどころですよね。Lakka26さんが編集された [[LARME]] の場合、中郡の発言は地の文ではなく、引用テンプレートを用いて「当事者の発言」である旨が明示されているので、バランスが良いのではと私個人は感じます。 なお、[[LARME]] はリード文が大変よく書かれているなと思いました。過不足のない書き方だと思います。

Lakka26: ありがとうございます。私は辞書の愛好家なので、辞書の語釈を書く感覚でウィキペディアのリード文を作成しました。また、「リード文だけを読んでも、その後の内容がだいたいわかる」ことも意識しました。

Eugene Ormandy: なるほど。素晴らしいですね!私はリード文を書くのがあまり得意ではないので、Lakka26さんの記事や、各種辞書を参照しながら勉強します!

感想

「辞書の語釈を書く感覚でウィキペディアのリード文を書く」という発想に感激しました。辞書と百科事典(ウィキペディア)のそれぞれの長所がいかされた方法だと思います。