2023年10月24,25日の2日間、横浜国際展示場・パシフィコ横浜で、日本最大の図書館フォーラム「図書館総合展」が開催され、8,362人の来場者を集めました。この会場の一角に出展した「ウィキペディア展覧会」についてレポートします。
今回の横浜開催では、展示ブースにおいて、過去20年間の日本の雑誌に紹介されたWikipediaの報道の変化や、地方自治体の議事録に残るWikipediaへの言及について紹介したほか、edit Tangoの活動記録とその後の追跡調査から判明したウィキペディアタウンの社会的影響や、ウィキペディア編集の簡単なマニュアルを冊子にして、約800名に配布しました。また、ウィキペディアが世間でどのくらい詳細に知られているコンテンツなのかを分析し、今後のガイダンスに活かすため、「ウィキペディア認知度調査」を実施し、10月24日から11月15日までの23日間で350名に回答をいただきました。この調査結果については、こちらのレポートをご覧ください。。
10月24.25日の展覧会では、スタッフとして4名のウィキペディアンがブースを拠点に来場者のウィキペディアに関する素朴な疑問・質問にお答えしました。他のブースの出展者たちのなかには、過去にウィキペディア・エディタソンに参加した経験のある図書館員も多く、アンケートのお願いや資料配布、ブースの留守番など、様々な形で協力してくれました。
企画を知り足を運んでくれたウィキペディアンもいました。日本のアウトリーチ活動グループの先駆けでもある東京ウィキメディアン会からは21点のウィキメディア財団公式Tシャツの提供もいただき、スタッフTシャツとしてあらかじめ用意していた分も含め、30名以上の有志の来場者がウィキペディアの広報のため、財団公式Tシャツを着て会場をまわってくれました。
Tシャツの背中に書いてある各言語版の「Wikipedia」という文字をみて「どこの言語だろうか」と話が弾んだり、「このTシャツはどこで買えるのですか?」という質問もあったようです。来季の出展では、ウィキペディアストアのグッズ紹介なども、Wikipediaを身近に感じていただけるツールとして親しみやすくていいのかもしれないと思いました。
オンライン・ブースでは、ウィキメディア財団の文化遺産チームからの寄稿をベースに#1Lib1Refを紹介し、全3回のウェビナーも開催しました。このウェビナーについてもまた後日、改めて紹介したいと思います。
図書館総合展でのウィキペディア・アウトリーチは、ウィキメディア財団の迅速助成金により実現しました。財団の皆さま、また、この企画に協力いただいた多くのウィキメディアンの皆さまに、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
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