前回レポートしたパシフィコ横浜での図書館総合展オンサイト「ウィキペディア展覧会」に続き、2023年10月26日~11月15日の3週間は図書館総合展オフサイトの関連企画として、Zoomによるウィキペディア編集相談会を開催しました。主催は京都府北部地域で2018年から活動するウィキメディアン・グループedit Tangoですが、他2名のウィキペディアンが助言者として協力参加してくれました。協力してくれた皆さん、ありがとうございました。
図書館総合展は、日本最大の図書館・出版業界のフォーラムです。このフォーラムにID登録をしている主に18,741人(2023年11月現在)を対象に広報するにあたり、図書館で働く人々が多いと想定されることから、私たちの編集相談会は「#1Lib1Refをやってみよう」と題して週1回、全3回で開催しました。この取り組みは、昨年10月に4回開催したのに続き、今回が2度目です。
相談会の進行は、次のようなものでした。まず、アカウント作成・ウィキペディアの各ツールの説明・出典の付け方を中心に約15分のガイダンスを録画で流し、その後、毎回の参加者の質疑応答に参加したウィキペディア編集者たちがそれぞれの視点からアドバイスする、というもの。時には画面共有で参加者の編集画面を見せてもらいながら、マークアップの間違いでエラーが表示されている原因解明などに一緒に取り組みました。
毎週参加してくれた人のなかには、アカウント作成からスタートし、地元の150年の歴史ある学校の記事の下書きをほぼ完成させるところまで進んだ人もいれば、「要出典」が多数付けられた理数系の専門的な項目の記事に出典を複数追加し、項目の信頼性向上に大きく貢献してくれた人もいます。
こうした小規模のアットフォームなエディタソンは、イベントとしては地味なものかもしれません。しかし、参加してくれた多くの人がその後も編集を続けてくれるという点では、大きな意味がありました。約1か月後、この企画のなかでウィキメディアのアカウントを取得し初めてウィキペディアをした人が、下書きしていた小学校の記事を立項できたよ!と知らせてくれました。とてもうれしかったです。
この取り組み、オンラインとはいえ、毎週定期的にエディタソンを開くというのは、個人ではなかなか負担の大きいものです。しかし、まだウィキペディアを編集したことのない圧倒的多数の人々が一歩を踏み出すにあたり、小さくとも効果的なアプローチであることは間違いありません。
例えばウィキメディアンのユーザーグループなど、コミュニティとしてそうした場を常設しておき、不特定多数のウィキペディアンが参加して意見交流をしたり、相談にのったりできるような「場」を創れたら良いなと思いました。よかったら、一緒にやってみませんか?
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