1人の司書の数多の功績:卓越した図書館司書アリス・キボンボさん!

図書館司書が素晴らしいウィキメディアンとなるのはよく知られたことです。知識に対する情熱だとか、情報資源やデータベースやカテゴリーといったものを扱う際の優れた力とか、図書館司書がすばらしい人物であるという単純な事実など、司書というのはウィキメディアプロジェクトのなかで成功している人々だと私たちは知っています。もし図書館司書であってすばらしいウィキメディアンである完全な実例を知りたいなら、アリス・ギボンボ (Alice Kibombo) さんを御覧なさい。彼女はウィキペディア、ウィキデータ、ウィキソースの投稿者であり、そしてウィキペディア・ウガンダ・ユーザーグループで活躍しています。ウィキペディアの控えめな利用者としてスタートしたアリスさんは、教師またコミュニティ支援者の役割を変革的に果たすようになり、人類の知識の総体へのバリアフリーなアクセスを実現する象徴的人材となりました。今ではウィキは彼女の活動を祝福します。

Alice Kibombo

ウガンダの首都カンパラゲーテ・インスティテュートの司書であるアリスさんは、2017年からウィキメディア活動を始めました。彼女は今でも毎日新しいことを学び、決して飽きることはないと言っています。ウィキメディアに関わることで、彼女の世界観や他者との関わり方は変わりました。アリスは「利己的に聞えるかもしれませんが、文書化されていなくても興味深い事に貢献するために、このプラットフォームに参加したのです。これは今でも変わりません」と語っています。

この文書化(ドキュメンテーション)という仕事はウィキメディアプロジェクトでもみることができます。アリスさんは英語版ウィキペディアで活動し、そこに70以上の記事を追加し、その多くはウガンダの女性政治家についてです。また図書館司書に好評なキャンペーンである「1Lib1Ref」を推進し、そこで彼女は参加者としてだけでなく指導者の役割も果たしました。キャンペーンは世界中の図書館司書に、ウィキペディアへの出典追加を呼びかけました。アリスさんはウィキデータとウィキソースでも9000以上の編集を行いました。ウガンダに関するウィキソースでその成果を見ることができます。

「ウィキメディアのプロジェクト群は重なり合っているように見えますが、人類の知識の総体へのバリアフリーなアクセスを実現しようとする際に、それぞれがどういう役割を果たしているか知るのは極めて興味深いものです」とアリスさんは語っています。

ウィキメディアはアリスさんにとって編集する以上のものです。彼女がボランティアで参加しているウィキメディア・ウガンダ・ユーザーグループは、組織のキャンペーン、教育プロジェクト、そしてウィキメディア運動への参加を推進している、多面的な活動の団体です。

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アリスさんはまたアフリカ図書館情報協会 (AfLIA) のウィキメディアン・イン・レジデンスの経験もあります。この役割は彼女にとって大きな挑戦でした。「この経験の後で、私の専門職活動は従来と全く別物になりました。活動を通じて知り合った多くの人々はそれぞれのコミュニティのリーダーであり、私の誇りです」と彼女は語ります。多くの仕事の中で、彼女はウィキデータワークショップのカリキュラム開発に関わり、200人近い図書館司書を個人的に指導しました。

アリスさんはたった一人で活動を始めたのですが、今やウガンダだけではなく世界中のウィキメディアンコミュニティの一員となりました。「ウィキメディア運動に参加することで私は、コミュニティにとってより責任のある貢献者となり、教師の責任も与えられました。」

アリスがこの運動に関わってくれたことに私たちは感謝しています!