これはトルコのウィキメディア運動コミュニティであるウィキメディア・ユーザーグループ・トルコ Wikimedia Community User Group Turkey (WMTR)とそのメンバーの、2023年の活動です。ユーザーグループ発行の年次報告はこちらのリンクからご覧になれます。
1月
オンドクズマユス大学観光学部を訪問しました。今年は、黒海開発庁のプロジェクトの一部として、観光地である黒海中部のウィキペディア記事を充実させた学生たちに会いました。
1月12日には、ユスキュダル大学哲学クラブとウィキペディア学生クラブの学生達がやってきて、私たちと一緒にウィキペディアの女性哲学者の記事を充実させました。その後、2001年1月15日にウィキペディアのドメインが登録された日から始まったウィキペディアプロジェクトの誕生日を祝い、ケーキを切りました。
2月
2月6日、トルコ最大の地震の一つであるトルコ・シリア地震が起こった後、ウィキペディアで情報汚染を防ぎ、地震災害についての最も正確な情報をウィキペディアに集約する研究が始められました。（災害とウィキペディア会合記録）
トルコのウィキペディアンの一人で作家のギュネスは、著書『老練な実業家カミル・トロンの生涯』をウィキソースに寄付しました。（『老練な実業家カミル・トロンの生涯』）
3月
イスタンブール・ビルギ大学心理学部の学生たちは、女性心理学者についてのウィキペディア記事を書く課題の準備をしました。2時間の講義で学生達は、ウィキペディアの仕組み、信頼性、参照、確かな情報源、特筆性などを学びました。彼らは情報の追加や翻訳ツールについて、お互いの疑問をシェアしました。（イベントの記録）
イェディテペ大学の学生たちは、ウィキペディアを使ったデジタル・ボランティアを学びました。このコースは対面とオンラインで行なわれ、デジタル・ボランティアの概要、ウィキメディア運動について、ウィキペディアのためのボランティアでの記事制作について議論しました。
4月
ベズミアーレム財団大学保健サービス専門学校の学生を対象に、ウィキペディアの記事作成の原則について、世界の健康についての質の高い記事を開発し維持するための実践、そして医学部と薬学部で行なわれているウィキペディアの訓練プログラムについて、プレゼンテーションを行ないました。
イスタンブール・ビルギ大学法学部の学生たちがウィキペディアの選挙法関連記事を調べました。ウィキペディアの機能と原則そしてウィキメディア運動の構造についてプレゼンテーションした後、トルコの選挙法と選挙登録に関連した記事を調べ、それらがどのように改善できるか、法学部の学生が如何に貢献できるかが議論されました。（活動内容）
健康文化スポーツ局が主催するイベントに、メディポール大学の学生と共に参加しました。自由な百科事典としてのウィキペディアを編集者の眼から紹介し、ウィキペディアに貢献している各人の経験を共有しました。
トロイ博物館のイベントでは、博物館学芸員と発掘チームがウィキペディアンと協力し、チャナッカレ市の遺跡の、進行中の発掘調査や出土品の情報と画像をウィキペディアで公開しました。ボランティアたちは、ウィキペディアがあらゆる分野の専門家と研究機関の知識を一般に公開する最適のメディアだと強調し、彼らが古代の都市の情報をインターネットでより多くの人に知ってほしいと考え、「ウィキ・ラブ・トロイ」という名の活動を進めています。
5月
トルコ共和国の建国100周年を祝うイベントとして、スナ・キラック図書館主催のエディタソンが開催されました。ウィキペディアの機能、ルール、出典の引用方法についてのプレゼンテーションの後、参加者は自分が選んだ人物の伝記記事を編集し、建国100周年の記念に発表されました。
カディル・ハス大学主催の第4回Art+Feminismエディタソンがイスタンブールで行われました。
初心者のための「ウィキペディア101プロジェクト」は、「レッツ・コネクト」プロジェクトの一環ですが、ウィキメディア・ユーザーグループ・トルコ (WMTR) のKurmanbek (Canar)さん、ノートルダム・イングリッシュ・クラブのMrb Rafiさん、ウィキメディア・デーオバンド・コミュニティ利用者グループのAraqib Anjum Aafiさんの共同により実施されました。
7月
7月3日にGAR (移民研究協会) と協力したオンライン・エディタソンが行なわれ、ウィキペディアンたちはトルコ語版ウィキペディアの難民と移民の記事を改善しました。
8月
トルコのウィキメディアンはシンガポールで行なわれたウィキマニア2023に参加しました。Basakさんはトルコでのウィキペディア教育プログラムについて発表し、Kurmanbekさんはトルコ語ユーザーグループの活動について発表しました。
ダルシュファカ学校での中学と高校の教師たちとの会合では、オンラインでのプレゼンテーションが2回に分けて行なわれました。オンライン会議ではダルシュファカの教師たちにウィキメディアプロジェクトについて紹介し、彼らの授業に取り入れられるアイデアを提供しました。ウィキペディアおよび姉妹プロジェクトの機能と原理についてのプレゼンテーションの後、2人の地理教師が、彼らのクラスで生徒たちに実施したウィキペディアに関する課題、適用した評価方法、得られた結果を報告しました。
9月
トルコのウィキメディアンはCEE (ウィキメディア中央・東ヨーロッパ協会) 2023年会議のために、ジョージアのトビリシに集まりました。Kurmanbekさんはトルコ語ユーザーグループとトルコの学生クラブの活動について、Zaferさんは大学でのウィキペディア教育プログラムの協力者発掘活動について、Basakさんはウィキメディアの提携団体委員会について、VikipolimerさんはウィキペディアのAdiutorツールについて、それぞれ発表しました。
10月
チュルク語派ウィキメディア・カンファレンスが、チュルク語ユーザーグループとウィキメディア・トルコ・コミュニティ・ユーザーグループのウィキメディアンの協力により、イスタンブールで開催されました。
トルコ共和国建国100周年を記念して、トルコ語版ウィキペディアに「記念本」が作られました。ウィキペディアンたちは100周年を記念した記事をウィキペディアに書くことが呼びかけられました。2023年12月には、100周年を記念して117の記事が作られました。
WMTRのAdemさんは10月14日-15日のワークショップで、スィヴァス市スシェフリの子どもたちにウィキペディアを紹介し、彼らがどのように参加し貢献できるかを話しました。
11月
WMTRは建国100周年記念イベントでカディル・ハス大学の学生たちに会いました。会合の一部で建国100周年エディタソンが行なわれました。
中東工科大学建築学部で開かれたイベントで、オープンライセンスによるデジタル文化遺産のライセンス供与と、ウィキメディアプロジェクトを通じた共有が議論されました。
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ウィキメディアンたちがエルヤマン・ドア大学のMBA起業家革新セミナーに招かれました。このイベントでは、ウィキメディアのボランティアが世界中の知識を編集しそれぞれの母国語で提供することや、大胆なボランティア活動についてなどが議論されました。
イスタンブール・ビルギ大学ウィキペディア学生クラブは、ウィキメディア日本トルコ友好プロジェクトとして、日本をテーマにしたエディタソンを開催しました。
12月
イスタンブール・ビルギ大学で「人工知能リテラシー」プロジェクトとしてイベントが開かれ、人工知能の学者たちとトルコの様々な非政府組織の専門家が集まりました。デジタル情報協会とウィキメディアコミュニティのメンバーであるBasakさん、HakanISTさん、Nevitさんが参加しました。
国際ウィキ・ラブス・アース・コンテストには50か国の写真が寄せられました。トルコに3位をもたらしたのは、風景部門でCüneyt Gümüşhaneliさんの「キズテペシの日没」の写真でした。Refik Demirさんの「ギト高原」の写真は7位に入賞しました。