2024年9月20日(金)、福岡県行橋市のリブリオ行橋で開催された「図書館総合展2024フォーラムin行橋」に参加し、漱石の猫さんとともに「ウィキペディア展覧会」のブース出展を行いました。
ブース出展「ウィキペディア展覧会」
「ウィキペディア展覧会」とは図書館総合展におけるWikipedia企画の総称であり、ウィキメディア財団の助成を受けて運営されています。
「図書館総合展2024フォーラムin行橋」においては、リブリオ行橋3階にある図書館総合展会場のホール前でブース出展を行い、ブースに来てくださった方からWikipediaに関する相談を受けたり、Wikipediaの理念やウィキペディアタウンの意義の説明などを行いました。行橋市の工藤政宏市長に対しても「ウィキペディア展覧会」の活動の説明を行っています。
ブースに来てくださった方の中には田川歴史研究会の会長夫妻がいます。軍人である祖父のWikipedia記事について、経歴が途中までしか書かれていなかったり、内容が不正確だったりするが、どうしたらいいだろうかという相談でした。その場でWikipediaの編集画面を開き、Wikipediaは誰でも編集ができることを説明しました。
2018年には田川市立図書館によって「筑豊・田川デジタルアーカイブ」の運用が開始されていますが、郷土資料のデジタルアーカイブ化には田川歴史研究会も協力しています。また、2023年には田川歴史研究会の会長が編集委員長を務めた『新・田川紀行』も刊行されました。
もともとこのような活動をしている方なので、ウィキメディアプロジェクトの意義についても即座に理解してくださいます。福岡県を含む九州地方ではWikipediaのアウトリーチ活動自体が少なく、気軽に相談できるブース出展の役割は大きいと感じます。
「図書館総合展2024フォーラムin行橋」
図書館総合展に参加する方は図書館員だけではなく、自治体職員、図書館情報学の教員、図書館関連企業の社員など、多岐に渡ります。「ウィキペディア展覧会」は協賛企業ブースのひとつとして出展していますが、他の協賛企業には株式会社ブレインテック、株式会社カーリル、株式会社図書館流通センターなどがありました。
– ブレインテックは中小規模図書館向けの図書館システム「情報館」を販売している企業です。学校図書館や町村立図書館など1200以上の機関が「情報館」を導入しています。
– カーリルは蔵書の横断検索サービスを提供している企業です。利用者は全国の7400以上の図書館の蔵書の一括横断検索を行うことができます。
– 図書館流通センターは指定管理者制度に基づく施設の指定管理などを行っている企業です。日本における公共図書館の指定管理者としては全国最大手であり、200以上の公共図書館の指定管理を行っています。
ブースでは多くの参加者とも話すわけですが、最も会話する機会が多いのは協賛企業の方々かもしれません。図書館とWikipediaは親和性が高いことを多くの図書館関係者に認識してもらうために、今後も「ウィキペディア展覧会」は継続的に活動していきます。
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