ウィキペディアは、好きなアーチストや映画など私の好奇心を刺激するたくさんのことを知りたい時にいつも行く、お気に入りのウェブサイトでした。それが提供してくれる膨大な知識に驚きながら、私はたくさんの時間をそのページの探索に費やしていました。しかし情報をたくさん得ているのに、それの執筆者になるなんて考えたこともありませんでした。それは専門家や歴史家や学者のやることで、私みたいな者は関係ないと思っていました。
そうした認識が変化したのは、友人がウィキペディアに執筆した経験を語ってくれた運命的な日のことです。彼らはアラビア語版のコンテンツを充実させたことで、自分たちがどんな変化を起こしたかを情熱的に語ってくれました。それを聞いて、私の中に火花が散りました。私だって、この巨大なデジタルライブラリーに足跡を残せるんだろうか!あの晩私は、好奇心と興奮の渦中にいて、ウィキペディアに自分のアカウントを作りました。その時は知りませんでしたが、この決心は私を変容の旅へ連れて行ってくれたのです。
ソフトウェアエンジニアとして、私は当初ウィキペディアに対し技術的な観点で接していました。ウィキペディアのインターフェースを探検してみて、記事を編集するのはただ書くだけでなく、その下部の構造を理解し操作する事なんだと知り興奮しました。ソース編集モードで記事を開いた瞬間、コードの行が最適化を待っているかのように思えました。HTMLに似た構文や、情報の綿密な構造に親近感を覚えました。私の技術的スキルとプラットフォームとのこの結びつきにより、執筆することがすっかり好きになってしまったのです。
私は少しずつ始め、句読点の間違いを修正したり、文の構造を少し触って読みやすくしたりしました。そうしていくうちに、自信が付いてきたので、記事を作成したり加筆したりするようになりました。この過程は文章作法の貴重なレッスンでした。私はアラビア語と英語の正確な句読法を学び、詳細がわかるようになりました。技術的な満足を超え、私はイラクとアラビア語のデジタル化に貢献しているという感慨に浸りました。
そうした時に、このミッションに私はずっと関わっていくという決心をする機会が訪れました。イラク・ウィキメディアン利用者グループが主催した、イラクについてのアラビア語版ウィキペディアを充実させるというコンテストを偶然知ったのです。そのテーマに私は深く共鳴しました。私たちの豊かな歴史と遺産に情熱を傾ける者として、私はこの機会が、技術に対する自分の愛と自分の文化に対する誇りとを結びつけるものだと思ったのです。
私は、メソポタミアの神々とそれらのイラク文明との関係についての英語版記事を翻訳することに集中しました。これらの記事はただの翻訳ではなく、この世界を形作った古代文明の精神をのぞく窓だったのです。単語を一つずつ翻訳するたびに、私は正確さと信頼性を確保しなければならない責任感を感じました。それは挑戦的でしたが、私のソフトウェアエンジニアの経験により、複雑な情報を分解してわかり易くし、明確に説明するのに体系的に取り組めました。
コンテストの間、私は自分の仕事に心血を注ぎ、読者と共鳴しイラクの豊かな遺産に光を当てることができる記事を作りました。結果が発表された時、私は自分のスコアが2,412ポイントで、わずか1か月の間にアラビア語版ウィキペディアに65記事を追加し、トータルで65万バイト以上の記事を執筆したと知り感激しました。この達成は単に私の貢献を示すだけでなく、人が目的に向かって進むときどれだけやり遂げられるかを示しています。どの記事も、イラクの豊かな遺産を理解する物語を、歴史の一駒を、文化の一片を語っているのです。
しかし、これは私の旅の始まりにすぎません。私は記事を作成し充実させるのに集中していましたが、将来的には技術面で貢献したいと思います。ソフトウェアエンジニアとして、プラットフォームのツールと基盤を整備し、より多くの執筆者が知識を世界にシェアできるようにする方法を探求していきたいです。それは私や数えきれないほど多くの人たちを力づけてくれたシステムに、恩返しする道なのです。
今日、私は非常に大きな感謝の気持ちで自分の旅を振り返ります。ウィキペディアはもはや、私が情報を得るために訪れた単なるウェブサイトではなく、他の人々のために私が知識を積極的に形成するプラットフォームなのです。ソフトウェアエンジニアとして、ウィキペディアを動かしているこの驚くべきシステムに感謝しますが、より重要なのは、イラク人として、自分の文化と歴史を表現する機会を大切に思うことです。
ウィキペディアに執筆することで、私たちが誰でも知識の遺産を残す力があることを知りました。もし私の物語が誰かの心を動かし執筆を開始させるなら、それは現在進行中の旅におけるもう一つの小さな勝利であります。ぜひ一緒に、私たちの歴史と遺産の声を、人類の知識の広大な領域に響かせましょう。
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