アニー・ラウダ: 「ウィキペディアは私の人生で最もエキサイティングなもの」

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インフルエンサー、インスタグラムチャンネル「デプス・オブ・ウィキペディア」創設者、未来のノンフィクションライターである、アニー・ラウダさんへのインタビュー。彼女は神経科学者になれるかもしれません!このインタビューは、ウィキメディア・チェコ共和国協会のPavel BednaříkとKarel Čapkaにより、2024年8月9日にウィキマニア2024カトヴィツェにおいて行われました。

Pavel: カトヴィツェのウィキマニアには招待されたのですか、それともご自分の興味でですか?

Annie: 私は参加したかったので、スカラシップに応募し、採用されたの。主催者はホテルを用意してくれたけど、参加は個人的な興味によるものだったから、航空券は自分で買ったわ。ウィキマニアに現地参加するのは2回目で、その前はオンラインだけ。2019年のストックホルム大会には参加せず、その時はウィキペディアにそれほど関わっていなかったし、いくつか書いただけだったわ。

Pavel: あなたはご自分がウィキペディアコミュニティの一員だと考えてらっしゃいますか?

Annie: ええ、もちろん私はコミュニティの一員だと感じているわ。1日1時間ウィキペディアを編集するようになる前から、コミュニティのメンバーだとはっきり感じてる。私はウィキペディアンや彼らの仕事を利用したいとは思ってないわ。編集するたびに、感謝の気持ちがわいてくるの。それは楽しく、編集は中毒にさえなっちゃう。それは本当に病みつきになるの。時にたくさん編集することもあれば、時に1週間も触らないこともある。ある時は何かを調べて記事を見つけ、おお、全部変えなくちゃ、と思うこともあるのよ。

Pavel: あなたは記事を作成することもありますか?何か特別の分野で?

そりゃあるわ。よく見られているのに少しの編集者しかいない記事に注目しているの。それは主にポップカルチャーの分野よ。私はXtoolを使ってページビューを調べ、できることを試すの。ユーチューバーやインフルエンサーや動画はしばしば攻撃の対象になるのよ。

お気に入りのチェコのノート「私は羊じゃない」を持つアニー・ラウダ. Author: Pavel Bednařík (WMCZ) – Own Work, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons.

Pavel: 「デプス・オブ・ウィキペディア」はZINEの一部として始めたのですよね。

A: 友達の一人がZINEを始めたいと言い、彼女がページを立ち上げ、皆がそこに各自のページを作り、パンデミックの時にそれぞれ何をしているのか書き込んでいったのよ。それは3月のことで、みんなそれが2週間くらいのことだと思ってたわ。私はウィキペディアでたくさんの記事を調べ、どこか別の所にこれを置いておきたいと思うようになったの。

Pavel: 名称はどうやってつけんたんですか?

Annie: 最初は「ディープ・ウィキペディア」としたけど、1時間後には「デプス・オブ・ウィキペディア」と変えちゃった。

Pavel: TEDトークであなたはウィキペディアンたちを深く尊敬し、このページは彼らの活動に敬意を表したものだとおっしゃいましたね。これは単なる奇妙な雑学ではないと。

Annie: 時々私は、他の人よりたくさん気にしていると思うの。ウィキペディアに貢献するのはいろいろな方法があって、毎週私は新しいコーナーを見つけ、そこでいろんな人がたくさんのことをやっているのよ。見つけるたびに私はボランティアのウィキメディアンたちを尊敬し感謝するの。

Pavel: あなたは直感を集めてやっていますね。あなたはいつもそうやっているのですか?

Annie: 私はたいてい自分で発見したことを使い、投稿は前にやったことと結びついていたり、繰り返しだったりするの。私はそれらを全部読み、しかしすぐじゃなく、週1回か2週に一度読み返すのよ。よく投稿に圧倒されることもあるわ。(笑)

Karel: あなたはどのように自分の投稿を管理しているのですか?なにか投稿計画がありますか?ルーティンは何でしょう?それはフルタイムの仕事ですか?

Annie: 私はあまりきっちりした人間じゃないわ。記念日にはよく投稿する。記念日のカレンダーを持ってるわ。ソーシャルメディアはフルタイムの仕事じゃなく、「デプス・オブ・ウィキペディア」のスタッフとして普段は1日2時間仕事をするの。実際私はウィキペディアの特別コーナーについての本を書いていて、人間の編集者のことをもっと書こうとしているのよ。これがウィキペディアを積極的にPRする方法だと試してる。私はウィキメディア財団の公式アカウントよりもっとフォロワーがいると思っているんだけど、そうよね。(笑)

Pavel: あなたの仕事は既にウィキメディア財団当局に認識されているのを知っています。彼らに会いましたか?

Annie: ええ、ウィキメディア財団から最初にもらったEメールを覚えているわ。それはコミュニケーション部門長のZack McConeからだった。彼はコーヒーを飲みたいと書いてきて、私はそれにとってもびっくりし、なぜなら私がやっていることは大したことではないと思っていたから。それは「デプス・オブ・ウィキペディア」アカウントを始めてから1年半後のことだったわ。最初の頃は数百人のフォロワーがいただけだった。フォロワーはたいてい私の友達だったの。そのうちに千人になり、あら、私に友達は千人もいないわ、と思ったわ。8月か9月ごろ、フォロワーが1万人になり、うわ、すごい、と思ったけど、100万人になるとは想像しなかったわ。

ウィキメディア・チェコ共和国協会からの新しいカップを持つアニー. Autor: Pavel Bednařík (WMCZ) – Own Work, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons.

Karel: あなたのビジネスモデルについて話していただけませんか、差し支えなければ。あなたはモデルやスキンケアやそうした製品のスポンサーを簡単に見つけられるでしょう。

A: 秘密じゃないわ。最初はお金が儲かるなんて全く思わなかった。今は儲かってる。私は敬意をはらうよう努め、なぜならウィキペディアは全てがフリーでアクセス可能なのが基本だから。押しつけがましい広告や何かの門番にはならないように気を付けているわ。私がやっているのはウィキペディアに関するライブコメディショーで、参加費を取ってる。私はスポンサーの投稿を2回したことがあるけど、それはもうすぐ公開の映画のものだった。その時いやな予感がして、なぜならウィキペディアには広告を載せないから。私はどっちつかずの気持ちになって、それをやらないことにした。私はどんな申し出にも応じるけど、ウィキペディアの原則に反しないものに限ってる。

Pavel: あなたのショーの話がでましたね。あなたのショーの迫力は何でしょう?人々の前で演じるのは楽しいですか?

イエスでもノーでもあるわ。それはほんとに楽しいのよ。最初の頃は緊張していたけど、今ではもう緊張しない。私はいつも、十分に準備したプレゼンテーションをしたわ。でも年を経るうちに変わってきた。全部で50回やったわ。2023年にはたくさんのショーをやった。2024年はたいていエディタソンをやっている。

ニューヨークのエディタソンについてもう少し教えてください。

ウィキメディア・ニューヨーク協会は最近クレイグスリストで有名なクレイグ・ニューマークと提携していて、彼は資産家よ。彼は初心者のためのエディタソンを支援している。まだ1回しか開催してないけど、継続するつもり。私は開会挨拶をし、ウィキペディアの楽しい事や珍しいことを話したわ。

Pavel: あなたの本の内容はどんなふうになるのですか?

短い章がたくさんあるの。それはウィキペディアのノートページの楽しい議論に基づいていて、それはとってもたくさんあるのよ!(ええ、知ってますよ!)他には最近加筆された記事についてで、面白い記事やその編集者のこと。それを読んだ人は、ウィキペディアがどういう風にできているのか、きっとよくわかるわ。でもこれはウィキペディアの全歴史の本じゃないの。私の1番の目標は、読者に楽しんでもらうことで、2番目はウィキペディアの仕組みがどんな風なのか知ってもらうことなのよ。

Pavel: それはよくわかります、私たちはインフォテインメント(情報とエンタテイメント)の時代にいますから。

ユーザーネームの後ろには、ユニークな人物がいるのはよくあることだわ。それはライブイベントを通してだけ知ることができ、コンピューターの前に座っていてはわからないのよ。

Pavel: 将来を考えた時―5年後のウィキペディアはどうなるでしょう?そしてデプス・オブ・ウィキペディアは?

はっきりしているのは、AIによるオンライン情報が多くなっていることで、ウィキペディアはもっと価値が高くなると思うわ、なぜならそれは人間が作っているから。しかし、ウィキペディアが何らかのかたちで消滅してしまうことも考えられるわ。少し悲しいけど。でもAIはウィキペディアが生成したものに大きく依存してるから、私はそんなに恐れてはいないの。デプス・オブ・ウィキペディアについて?ええ、いつかちゃんとした仕事をみつけなければいけないわね!(笑)私はいつか学校に戻りたい。ずっと高校の科学の教師になりたいと思っていたのに、大学でデプス・オブ・ウィキペディアを始めたので(学業を)続けられなくなっちゃった。私は神経科学と2つの生物学の講座で学んでいたわ。まだ自分がどこに住むか決められないけど、今はニューヨークに居る。それはいつでも変えられるわ。

一緒にやってくれる人を雇うのはどうですか?あなたにはたくさんのフォロワーがいるんだから、うまくいくのでは……

お給料を払わなければならないわ!自分で払えればラッキーだけど、たぶん無理よ。

参考情報:

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