東アジア、東南アジア、大洋州の舞台裏(ESEAP)

奥深さ、多様性、コラボレーション

ESEAPの舞台裏は拡大版シリーズの一部として、フリーな知識が行き渡るように努める疲れ知らずのウィキメディアンの皆さんを祝福します。〈銀幕〉に登場するストーリーはESEAP地域の各所で、影響力を共有し、称え合い、祝おうという企画です。当シリーズにはもう1つ、ウィキメディア財団の2022-23会計年度年次計画ならびに運動戦略のゴールである知識の公平さ(公義)を示すという目的があります。年次計画では「地域への注目」を高めて「知識の公平さ」を推し進めようと語りかけており、当シリーズでは中でも地域への波及効果を称えます。また当シリーズでは、地域的焦点をより強化し運動戦略の目標「知識の公義(公平性)」を促進しようと目指します。このシリーズでは中でも地域に波及する影響を称えます。

このESEAPの舞台裏編では、ウィキメディアン7名の声がハーモニーとなって、それぞれがより大きなコミュニティの役に立とうとしてウィキメディア運動で経験した小さな旅の1コマ1コマを眺めていきます。

ESEAPについて、個々人のストーリーを語るさまざまな声に耳を傾けるうち、思いがけないことに導かれるという波及効果があります。第1に、心に響くストーリーが聞こえる感覚は全くの偶然で、それはストーリーの語り手たちとウィキメディア運動との出会いと同じです。第2に時の運、自分自身と考え方が共通するグループを見つけるには運も少し働いているでしょう。第3に自分の時間を惜しみなく注ぎたくなる気持ち、自分の心の底に響く何かと出会って触発される機会に巡り合う不思議です。第4に自分はこれをやりたいことと迷いなく言える確信で、どんどん掘り下げていくうちに、なんの迷いもなくそう言えるようになります。これらが揃うと魔法が始まるのです。これらは、これからお見せするビデオでご覧ください。

上席プログラム責任者ジャクリーン・チェン(コミュニティ資源チーム)

この地域にもともと備わった条件こそ、ESEAP の特徴です – 地理、言語、文化、歴史がウィキメディア運動とウィキのプロジェクト群というタペストリーに、縦横に織り込まれて深みと多様性を描き出します。

韓国のウィキメディアンの皆さんは、言語の保存に力を尽くしておられます。これは私の私見ですが、私が暮らす韓国はじめ東アジア・東南アジア・大洋州地域の場合、それぞれに文化背景を保ちながら共通の課題を抱えており、相互に手を取り合っていくことこそ、最重要課題ではないでしょうか

Eun-Ae, Gu:ウィキメディア韓国協会会長 

共通の経験がある私たちは、人脈とお互いのストーリー(物語)に引き寄せられました。共通理解に立脚して物語を共有するから、より意図的な協働の構築に取り組めるし、当地域における持続可能な未来を目指していけます。

私はもっと若い人たちに利用者グループや国別・地域別協会の高い地位を引き受けてもらいたいのです。これまで見てきた限り、私たちのような集団のお世話役は、いつも経験豊富なウィキメディアンに偏っているからです。でも、そういうリーダー役の人たちも年月が経つと、何らかの作業に忙殺されがちになり、お世話役から注意がそれていきます。だったら今すぐにでもリーダー育成をして、若い人たちにチャンスが回るように願うばかりです。

アンソニー・ディアス Anthony Diaz:ESEAP 地域基金委員会委員、ウィキ擁護フィリピン利用者グループ共同創設者

このビデオでは次の話題をお伝えします。

  • 多様性は大切 – #Appreciation for diversity、だったら参加していないのは誰かと考える理由、見つけ出す方法は?
  • 知識の共有による、ノウハウの伝授 – #Knowledge sharing – 
  • ロンタール椰子の葉文書の知識と保存の取り組むよう、インドネシアの学生と若手層に奨励 – #WikiManuscripts– 
  • 韓国語版ウィキソースを舞台に、伝統的なハングル文字のデジタル化を介してプロジェクトを活性化 – #Wikisource
  • 運動を前進させるには、ウィキメディアの新規参加者と経験豊富な利用者に共通の目標を立てること – #Taking the movement forward

この地域で私たちの運動を支援する過程で、財団は当地域をより深く知り、そしてより良く支援するにはどうすれば適しているか、多くのことを学びました。以下のように ESEAP から得た学びの一部をご紹介します(公式ウェブサイト「ディフ」掲載記事)

では、「ESEAPの舞台裏」を隅から隅まで、映像でご覧ください!

中国語、インドネシア語、日本語の字幕が利用可能