2023年6月、早稲田Wikipedianサークルの Uraniwa さんとコヨミヤさんにインタビューを行いました。インタビューでは、今まで作成した記事や、編集のモチベーション、ウィキペディアに参加した経緯などについて語っていただきました。
この記事を読んで「ウィキペディアを編集してみたい!」と思った方は、[[Wikipedia:ウィキペディアへようこそ]] をご確認の上、ぜひアカウントを取得してみてください。操作方法などの質問があれば、[[Wikipedia:利用案内]] もしくは稲門ウィキペディアン会のツイッターアカウントまで!
登場人物
Uraniwa
栃木県に関するウィキペディア記事の編集や、ウィキメディア・コモンズへの画像のアップロードを行うウィキメディアン。早稲田Wikipedianサークルメンバー。
コヨミヤ
日本語版ウィキペディア管理者の1人(ボランティア)。文房具やコンビニに関する記事の編集を行う。早稲田Wikipedianサークルメンバー。
Eugene Ormandy
この記事の執筆者および対談司会。喫茶店や指揮者に関するウィキペディア記事を編集している。稲門ウィキペディアン会メンバー。
どのような活動をしているか
Eugene Ormandy
本日はよろしくお願いします。まずはおふたりの活動について教えてください。
Uraniwa
[[蔵の街]] や [[栃木県庁の移転]] といった、地元栃木県に関する記事や、音楽、芸能に関する記事を編集しています。また、記事のスタイル修正も積極的に行っています。他にも、ウィキメディア・コモンズに著作権切れの日本の画像をアップロードすることも多いです。
Eugene Ormandy
Uraniwa さんの修正作業には私も何度か助けられています。特に [[日暮里大火 (1925年)]] を加筆したときは、大変お世話になりました。
コヨミヤ
私は2023年4月より、日本語版ウィキペディアの管理者の1人として活動しています。趣味の文房具やコンビニに関するウィキペディア記事を編集しているほか、ウィキペディアの出典として使用されたウェブニュース等の外部リンクの整理も行っています。例えば、Yahoo!ニュースなどが出典として用いられている場合、転載元の記事に張り替えたりしています。Yahoo!ニュースは、期限切れになることも多いですからね。
Uraniwa
そのような地道な作業を継続的に行なっているのは、本当にすごいことだと思います。尊敬します。
Eugene Ormandy
百科事典は記事執筆だけでは成り立たないですからね。おふたりの細やかな管理活動は、本当に素晴らしいことだと思います。
モチベーション
Eugene Ormandy
つづいて、活動のモチベーションについて教えてください。
Uraniwa
正直なところ、あまり明確に言語化はできないのですが、あえて言うなら「様々な人に知ってもらいたいことについて書けるから」が8割、「『この記事はあったほうがいい』という義務感」が2割でしょうか。
コヨミヤ
私も Uraniwa さんと似ていて、「知ってもらいたいことについて書けるから」です。実際、私が好きな文房具のウィキペディア記事は、あまり充実していませんからね。また、外部リンクの整備等の管理活動は「ウィキペディアを読む人に不自由を感じてほしくない」という思いで取り組んでいます。
Eugene Ormandy
素晴らしいモチベーションですね!実際、おふたりが書いた記事のおかげで、私は知見を広げることができました。例えば栃木県庁が移転していたことや、川越以外にも蔵の街があること、よく見るスケッチブックのブランド名など、本当に興味深いことばかりです。読者を代表してお礼申し上げます。
また、「この記事はあったほうがいい」「ウィキペディアを読む人に不自由を感じてほしくない」という立派な志には、本当に頭が下がります。
編集を始めたきっかけ
Eugene Ormandy
ウィキペディアの編集を始めたきっかけについて教えてください。
Uraniwa
Diff の対談記事を読むと、ウィキペディアを始めた経緯はあまりよく覚えていないとおっしゃる方が多いですよね。
Eugene Ormandy
そうですね。私が今までお話しした方は、ほとんど覚えていませんでした。
Uraniwa
その中では、私は比較的よく覚えている方ではないかと思います。
というのも、私がウィキペディアを始めたきっかけは、ある有名人と知己を得たことなんです。当時、その方のウィキペディア記事は立項されていなかったのですが、後日いつの間にか記事が作られていました。しかし、その構成が他のウィキペディア記事と大きく異なっていたので、せっかくなら自分で直そうと思い、アカウントを作成したのです。
コヨミヤ
私は親から iPad を買い与えられた際、なんとなく「ウィキペディアを編集してみたいな」と思い、気軽な気持ちでアカウントを作ったのですが、少しだけ編集活動を行なったのち、すぐ放置してしまいました。しかし、約1年後、図書館で借りた本を読んで「これを活用してウィキペディアを編集したい」と思ったので、ウィキペディアに復帰しました。
Eugene Ormandy
私は講習会に誘われたことがきっかけでウィキペディアに参加した人間なので、皆さんの自発性には驚かされるばかりです。アドバイスをする人間が身近にいるわけではない状況で「自分で編集してみよう」と思い、実行するのは本当にすごいことだと思います。
どのように編集スキルを身につけたか
Eugene Ormandy
皆さんはどのように編集スキルを身につけましたか。例えば、マークアップ言語はウィキペディア参加以前から知っていましたか?
Uraniwa
ソース編集のプレビュー機能を活用して、自分の編集が間違っていないか何度も確認した結果、なんとかスキルを身につけました。また、自分が書いた記事に、他のウィキペディアンが加筆してくださった際の差分を確認して、出典テンプレートなどを学びました。なお、マークアップ言語について知ったのは、ウィキペディア参入後です。
コヨミヤ
マークアップ言語を知ったのは、私もウィキペディア参入後です。私の場合は、自分の利用者ページを編集しながら編集スキルを身につけました。なお、私はビジュアルエディタを活用していました。
今後の展望
Eugene Ormandy
最後に、今後の展望を教えてください。
Uraniwa
作りたい記事がたくさんあるので、どんどん形にしたいですね。特に、地元栃木の人物に関する記事を強化できればと思います。また、ウィキペディア図書館が充実するといいなと思っています。
コヨミヤ
管理活動のみならず、執筆活動にも力を入れたいですね。「良質な記事」の獲得を目標に頑張ります。また、アウトリーチ活動にも参加したいですね。誰かと一緒にウィキペディアを編集する経験は貴重ですし、イベントを機に、自分が今まで知らなかったテーマに関する記事を編集するのは刺激的なので。
Eugene Ormandy
本日はありがとうございました!今後のおふたりの活躍を楽しみにしています!
まとめ
早稲田Wikipedianサークルの若手ウィキペディアン2名にインタビューを行いました。2名とも記事の執筆・整備の両面で活躍されており、本当に頭が下がります。