本稿では、大阪府立中之島図書館をウィキペディアの編集に利用した模様をレポートします。
経緯
2023年7月、大阪に行く機会があったので、自由時間に中之島図書館を訪問しました。
予習ゼロ
ウィキメディア財団のブログ Diff で連載している「東京23区の公共図書館をウィキペディアの編集に活用する」シリーズでは、図書館を訪問する前に予習をして「編集できそうなウィキペディア記事」のあたりをつけておくのですが、今回は時間がなかったので、全く予習をしませんでした。
訪問
淀屋橋駅にて下車。川の近くにビルが林立する、賑やかな街です。
中之島図書館は、淀屋橋駅から歩いて3分ほどの位置にあります。大阪市役所に隣接している、非常に趣のある建物です。
中之島図書館は、ビジネス書と古典籍がメインの図書館です。そのため、ウィキペディアの編集に活用できる資料、すなわち、ガイドライン [[Wikipedia:信頼できる情報源]] を満たす「信頼できる二次資料」を調達できるか不安でしたが、参考図書や郷土資料があったので、その中から使えそうな文献を探すことにしました。
『日本歴史地名大系第28巻 大阪府の地名 1』における「中之島」の項目に目を通したところ、中之島図書館に関する記述があったので、既存のウィキペディア記事 [[大阪府立中之島図書館]] の出典を補強しました。差分はこちら。
ちなみに、私が愛してやまないプロレス本は見当たりませんでした。悲しいですが、図書館の分業体制を考慮すれば、仕方がないことかもしれません。
まとめ
大阪府立中之島図書館をウィキペディアの編集に活用した模様をまとめました。中之島図書館は行政からの介入も多く、図書館を愛する者として心が痛みますが、なんとか頑張ってほしいものです。