『日本経済新聞』の記事を毎日1本ピックアップし、ウィキペディア記事の参考文献として活用するシリーズ第1弾。今回は2023年3月編です。
編集方針
ウィキペディアンにとって、新聞記事は扱いにくい存在です。なぜならウィキペディアは「百科事典」であり、新聞のように進行中の事項を書き記すものではないからです。実際、ウィキペディアの方針 [[Wikipedia:ウィキペディアは何ではないか]] には「ウィキペディアは新聞ではありません」という項目が存在します。
ただし、新聞記事がウィキペディアの編集に全く役に立たないかというと、もちろんそんなことはありません。実際に [[名曲喫茶クラシック]] などの喫茶店記事で、私は新聞記事を大いに活用しています。
それでは、どのような場面であれば、新聞記事を活用できるのでしょうか。また、「活用しやすい新聞記事」「活用しにくい新聞記事」の違いとは何なのでしょうか。
このような問題意識のもと、「日本経済新聞をウィキペディアの編集に活用する」シリーズを立ち上げました。この連載では、ウィキペディアという百科事典の参考文献として新聞記事を使うことの難しさや、その意義について分析する材料を増やすことを目的として、『日本経済新聞』の記述を毎日1本ピックアップしてウィキペディアに追加していきます。
ウィキペディアに興味のある方や、新聞の活用方法に関心のある方のお役に立てば幸いです。
成果一覧
2023年3月1日(水)
「再生ミュージアム (7) 藤村記念館」という朝刊文化面の記事を活用して、ウィキペディア記事 [[藤村記念館 (岐阜県)]] を加筆。建築家の青木淳による評価を書き加えました。差分はこちら。
2023年3月2日(木)
「再生ミュージアム (8) 東京ステーションギャラリー」という朝刊文化面の記事を活用して、ウィキペディア記事 [[東京ステーションギャラリー]] を加筆。青木淳による評価を書き加えました。文化面の批評記事は使いやすいですね。差分はこちら。
2023年3月3日(金)
今回も青木さんの連載「再生ミュージアム」を使おうと思いましたが、この回で取り上げられていた「弘前れんが倉庫美術館」は日本語版ウィキペディアに記事がなかったので断念。新聞記事1本だけを出典としてウィキペディア記事を立項するのは危険ですからね。
ということで、ウィキペディアの参考文献として使えそうな記事を探します。
進行中の事例を取り上げた新聞記事を、ウィキペディアの参考文献として活用するときのコツは「メインテーマではなく背景情報に注目すること」だと私は思っています。例えば「Aという状況にあったBは、x月y日にCを行った」という記述があった場合、Bというウィキペディア記事に(Cではなく)Aについて加筆するという具合です。
そのように考えながら流し読みをしていたところ、朝刊国際面「マレーシア「武装パレード」へ批判」という記事が目に止まりました。マレーシアの野党による武装パレードの背景として「2022年11月の総選挙では躍進した」とあったので、それをウィキペディア記事 [[全マレーシア・イスラーム党]] に加筆しました。差分はこちら。
なお、武装パレードは進行中の事例であり、今後新しい動きが生じるかもしれないので、この段階で加筆はしていませんでした。
2023年3月4日(土)
1日、2日のように「再生ミュージアム」シリーズを活用しようと思ったところ、この日は掲載されていませんでした。そのため、3日にならい朝刊国際面をチェック。「ベラルーシのノーベル平和賞活動家、自由剝奪10年の判決」という記事にて、判決の背景として活動家アレシ・ビャリャツキの拘束とノーベル平和賞受賞が説明されていたので、それらの情報をウィキペディア記事 [[アレシ・ビャリャツキ]] に加筆しました。差分はこちら。
新聞記事のメインテーマである、2023年の「自由剥奪10年の判決」についても加筆できるかなとは思いましたが、短期間で取り消される可能性なども否定できないため、一旦保留としました。なお、このような「進行中の事例」に関する加筆をどの程度認めるか、すなわち「ウィキペディアは新聞ではありません」という方針をどの程度厳格に適用するかについては、ウィキペディアンごとに意見が割れると思われます。このシリーズにおける判断はあくまで、筆者個人のものである旨、ご承知おきください。
2023年3月5日(日)
「再生ミュージアム」シリーズを活用しようと思ったところ、この日も掲載されていませんでした。また、国際面の記事もありませんでした。
日曜日は紙面の構成が大幅に異なるんですね。電子版を流し読みしていた今まで気づきませんでした。これは新聞に限った話ではありませんが、調査のために資料を読む時と、単に流し読みをする時とでは、頭に入ってくる情報量が段違いです。
題材探しは難航しましたが、なんとか総合4面「10日 ミッドタウン八重洲が全面開 続く再開発、都市競争のカギ」という記事を見つけ出し、ウィキペディア記事 [[東京ミッドタウン八重洲]] 上の記述に出典付けを行いました。差分はこちら。
なお、当該記述にはすでに出典がありましたが、ウィキペディアではあまり推奨されていない一次資料(三井不動産によるプレスリリース)だったので、新聞記事を出典として追加する意義があると判断しました。ウィキペディアにおける一次資料の扱いについては、ガイドライン [[Wikipedia:信頼できる情報源]] をご覧ください。
2023年3月6日(月)
今回こそは「再生ミュージアム」シリーズを活用するぞ……と思ったところ、なんとこの日で最終回。しかもテーマは、建築家である筆者が手がけた京セラ美術館。前述のとおり、これは一次資料に該当するので断念。
文化面がダメなら国際面です。今回は「「リアル書店」、米で人気復活 コロナ下で読書ブーム、最大チェーン「今年30店増」」という記事を活用して、ウィキペディア記事 [[ボーダーズ・グループ]] の加筆を行いました。差分はこちらです。
今回も「メインテーマではなく背景情報を加筆する」作戦を採用。具体的には、リアル書店が2023年に復活した背景として紹介された、2011年のボーダーズ・グループの倒産について加筆しました。
2023年3月7日(火)
「再生ミュージアム」に代わり、文化面で新連載「美味なるアート」が始まりました。この日のタイトルは「美味なるアート(1)「貴婦人と一角獣」より「味覚」」。ちょうど [[貴婦人と一角獣]] というウィキペディア記事が存在したので、早速加筆しようと思ったのですが、一旦ストップ。なぜなら、この記事の「味覚」パートには全く出典がなかったからです(その時の版はこちら)。ウィキペディア記事を、1本の新聞記事だけで作成するのはリスキーです。
そこで、「貴婦人と一角獣」に関する他の資料を検索することに。幸い、グーグルスカラーで和泉雅人「一角獣研究 III: クリュニュー美術館蔵タピストリー 「一角獣を連れた貴婦人」」を見つけることができたので、新聞記事と併せて活用しました。差分はこちら。
2023年3月8日(水)
前日に引き続き、朝刊文化面「美味なるアート」シリーズを活用しようかと思いましたが、この回で取り上げられていたヤン・ブリューゲル(父)の「味覚、聴覚、触覚」は日本語版ウィキペディアに立項されていなかったので断念。そこで、夕刊文化面を確認し「アートとテクノロジー 小川絵美子(2)ポストペットやロボットカフェ 技術の「社会実装」探る」という記事をピックアップ。メールソフトのポストペットについての評価を、ウィキペディア記事 [[PostPet]] に加筆しました。あるサービスについての評価、批評はウィキペディアに加筆しやすいですね。差分はこちら。
2023年3月9日(木)
朝刊文化面「美味なるアート」シリーズを確認するも、この回で取り上げられていたアブラハム・ボス「五感」は、日本語版ウィキペディアで未立項。余談ですが、日本語版ウィキペディアにおける絵画関連の記事は、やや手薄な印象があります。「良質な記事」に選定されている絵画記事はいくつもあるのですが、超有名作が立項されていないことも。例えば、日本の重要文化財の1つである黒田清輝の「湖畔」の記事は、2022年11月まで未立項でした。
なんとか朝刊文化面の「シルクロード文庫 知の森に アフガン遺跡研究・前田耕作さんの遺志継ぎ、都内に書庫開設」という記事をピックアップ。「前田さんはこんな人だった」という回想部分を用いて、ウィキペディア記事 [[前田耕作]] の人物節を加筆しました。批評と回想は、ウィキペディア記事に組み込みやすいですね。差分はこちら。
2023年3月10日(金)
朝刊文化面「美味なるアート」シリーズを確認するも、この回で取り上げられていたルカ・ジョルダーノ「パスタを食べる人 味覚のアレゴリー」は、日本語版ウィキペディアで未立項。なかなか面白い絵です。
この日は夕刊文化面「シネマ万華鏡 オットーという男 偏屈を一変させる出会い」という記事をピックアップ。映画「オットーという男」に対する春日太一の評価を、同名のウィキペディア記事 [[オットーという男]] の評価節に加筆しました。差分はこちら。
2023年3月11日(土)
朝刊文化面を確認。「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 生と死、性を赤裸々に表現 世紀末ウィーンの矛盾に苦悩」の記事は面白かったのですが、エゴン・シーレ級の有名人のウィキペディア記事を、新聞記事で部分的に加筆するのはあまり良くないと思うので回避。このような超有名人のウィキペディア記事は、専門家が書いた伝記などを用いて、体系的に書くのが好ましいと私は思っています。
そこで、「文化面がダメなら国際面」という原則に則り、朝刊国際面を確認。「社会変化への不安利用 アメリカン大学政治学部専任講師 マシュー・フォスター氏」という記事が、アメリカの共和党の議員連盟フリーダム・コーカスが発足した経緯について簡単に説明していたので、ウィキペディア記事 [[フリーダム・コーカス]] に加筆しました。差分はこちら。
2023年3月12日(日)
朝刊文化面「私の履歴書 唐池恒二(12) あそBOY 観光SL、鉄道嫌いも魅了 胡蝶蘭販売で商売の厳しさも」を活用。JR九州相談役が、観光列車あそBOYのデザインの経緯について回想していたので、ウィキペディア記事 [[あそBOY]] に加筆しました。差分はこちら。
2023年3月13日(月)
この日は夕刊のみ。文化面の「パトリス・ルコントさん 登場人物は私自身の一部」という記事を確認し、ウィキペディア記事 [[パトリス・ルコント]] に加筆。映画監督ルコントの「原作を読み込んだら二度と本を開かない」という製作方法について追記しました。差分はこちら。
2023年3月14日(火)
朝刊文化面「私の履歴書 唐池恒二(13) 「ゆふいんの森」」を用いて、ウィキペディア記事 [[ゆふ (列車)]] に、コンセプトについて加筆。差分はこちら。
2023年3月15日(水)
朝刊文化面「美味なるアート(6)シャルダン「赤エイ」」を用いて、ウィキペディア記事 [[赤エイ (シャルダンの絵画)]] に加筆。ディドロが本作を称賛していたことについて追記しました。差分はこちら。
2023年3月16日(木)
前日にならい、朝刊文化面「美味なるアート」シリーズを活用しようかと思いましたが、この日取り上げられていたマネの「アスパラガス」は、日本語版ウィキペディアに立項されていませんでした。また、同じく文化面の「私の履歴書」にも、ウィキペディアに反映できそうな記述はありませんでした。
「文化面がダメなら国際面」の原則に則り、朝刊国際面を確認。「パキスタン内相、カーン前首相逮捕を表明 警察と支持者衝突」という記事を活用して、裁判所が前首相逮捕の方針を示したことを書こうかと思いましたが、進行中の事例なので念のため回避。
文化面も国際面も使えないとなれば、とにかく地道に一本ずつ記事を読んで、役立ちそうなものを探し出すしかありません。気合いだ!気合いだ!気合いだ!
心の中にアニマル浜口を召喚し、目を皿にして探した結果、なんとか良い記事を発見。朝刊の東京・首都経済面「(地域の風) 滝桜の三春、持続する自治」です。この記事を活用し、福島県三春町の地理について、ウィキペディア記事 [[三春町]] に追記しました。差分はこちら。
なお、この新聞記事のメインテーマは三春町の住民自治についてでしたが、これをどのようにウィキペディア記事に組み込んでよいか迷ったので、ペンディングとしました。ウィキペディアの市町村記事は、どのような形が望ましいのか、自分の中ではまだ結論が出ていません。
それにしても、「現在起こっている事態を紹介し、近未来について少し予想する」という(ウィキペディアに活用しにくい)新聞記事が多いですね。メディアの性質上、あるいは『日本経済新聞』の性質上仕方がないのかもしれませんが……。
2023年3月17日(金)
朝刊文化面「アカデミー賞、国際化くっきり アジア人初の主演女優賞」を活用して、ウィキペディア記事 [[ミシェル・ヨー]] を加筆。アカデミー賞受賞時のコメントを追記しました。差分はこちら。
2023年3月18日(土)
いつも通り朝刊文化面を確認。この日はウィキペディアに活用できそうな記事はありませんでした。「自由をつくったひと 大江 健三郎さんを悼む 星野智幸」という記事は使えないこともないとは思うのですが、3月11日の章でも述べた通り、エゴン・シーレや大江健三郎という超大物のウィキペディア記事は、専門家による伝記等で体系的に執筆されるべきと私は思っているので、加筆は控えました。
なお、「大江さんは、私の文学が安部公房の系譜にあると指摘してくださった」という星野智幸の回想を、ウィキペディア記事 [[星野智幸]] に反映することも考えたのですが、自身の評価に関する一次資料は注意が必要だな……と思い、手を止めました。
「文化面がダメなら国際面」という作戦も、今回は通用しませんでした。フランスのデモや日韓首脳会談といった、進行中の事例を取り扱ったものが多かったからです。結局、この日も地道に一本ずつ記事を読んで、役立ちそうなものを探し出すことに。
結局、朝刊ビジネス・アジアBiz面「香港・キャセイ航空、日本路線週往復220便に増便 今夏、訪日需要獲得へ」という記事を活用して、ウィキペディア記事 [[キャセイパシフィック航空]] に、コロナ規制を受けて経営が厳しかったことを加筆しました。差分はこちら。
余談ですが、3月16日に「現在進行中の事例なので念のため回避」した、パキスタンのカーン元大統領の逮捕方針について、18日の朝刊国際面に「カーン前首相の逮捕状取り消し」という記事が掲載されていました。進行中の事例はこのようなことがあるから怖いですね……。16日の段階で、ウィキペディア記事 [[イムラン・カーン]] に「逮捕方針が発表された」とだけ加筆し、そのまま加筆がされなかったら……と思うと、冷や汗が出ます。もちろん、16日と18日の記事を使って「逮捕状が発行されたが、取り消された」という旨の加筆をしても問題ないとは思うのですが、今後何があるかわからないので、今回は一旦ペンディングとします。
なお、これまでの流れでご理解いただけたかと思いますが、進行中の事象をウィキペディアに加筆することについて、私は比較的慎重な立場です。ただし、そのような加筆をする方にわざわざ注意をするほどではありませんし、そのような加筆自体を否定はしません。
余談が続きますが、ウィキペディアを運営するウィキメディア財団は、このような「進行中の事例」に関する加筆を歓迎している面もあるように感じます。例えば、新型コロナウイルスや、ロシアによるウクライナ侵攻に関するウィキペディア記事について、ウィキメディア財団は「ボランティアたちが信頼できる情報源を用いて、随時アップデートしている」という点をアピールしています。
このようなウィキメディア財団の姿勢について、個人的には賛同できない部分もあるのですが、上述のような速報性も、間違いなくウィキペディアというメディアの可能性の一つではあると思います。
2023年3月19日(日)
この日は朝刊のみ。文化面の記事で、ウィキペディアに活用できそうなものはありませんでした。また、この日は国際面がなかったため、「文化面がダメなら国際面」作戦も実施できず、一つ一つ記事をチェックすることに。結局、グローバルアイ面「ボリウッドにジェンダー革命 女性主演映画が大ヒット、監督やスタッフも増加」という記事を用いて、ウィキペディア記事 [[ディーピカー・パードゥコーン]] を加筆しました。差分はこちら。
2023年3月20日(月)
朝刊文化面の「唐池恒二(19) 九州観光活性化 東京の視点でメッタ斬り 忌憚ない提案、すぐに具体化」を活用して、ウィキペディア記事 [[はやとの風]] を加筆。「はやとの風」という特急列車が誕生するきっかけとなった会議について追記しました。差分はこちら。ウィキペディアに活用できる記事が文化面にあるとホッとしますね……。
2023年3月21日(火)
この日は朝刊のみ。文化面の記事で、ウィキペディアに活用できそうなものはありませんでした。「文化面がダメなら国際面」の原則に則り、朝刊国際面「タイ下院解散、総選挙へ 投票5月に 国軍影響排除には野党大勝が条件」という記事を用いて、タイの首相のウィキペディア記事 [[プラユット・チャンオチャ]] を加筆。
新聞記事のメインテーマである総選挙についてではなく、その背景情報として記載された、プラユット首相のこれまでの動向について加筆しました。差分はこちら。
2023年3月22日(水)
夕刊文化面「アートとテクノロジー 小川絵美子(4)培養レザーや南極大陸 生命科学・気候変動と向き合う」という記事を活用して、ウィキペディア記事 [[アルス・エレクトロニカ]] を加筆。アーティストが科学機関を訪れる「アーティスト・イン・レジデンスプログラム」について追記しました。差分はこちら。
ちなみに、アーティスト・イン・レジデンスと似た試みとして、ウィキペディアンが図書館等に駐在する「ウィキペディアン・イン・レジデンス」があります。
2023年3月23日(木)
朝刊文化面「私の履歴書 唐池恒二(22) 新幹線全線開業 前日に東日本大震災 式典中止、車体なでて送り出す」を活用して、ウィキペディア記事 [[祝!九州]] を加筆。評判となったこのCMについて、当時社長を務めていた筆者の頭の中には、インドを舞台にした映画『スラムドッグ$ミリオネア』のにぎやかなダンスシーンがあったという内容を追記しました。影響を受けた作品についての記述は、ウィキペディアに反映しやすいですね。差分はこちら。
2023年3月24日(金)
朝刊文化面「私の履歴書 唐池恒二(23) ななつ星 「もう一度車両を造ろう」 豪華寝台列車、新しい夢始動」という記事を活用して、ウィキペディア記事 [[ななつ星 in 九州]] を加筆。デザイン決定の経緯について追記しました。差分はこちら。
2023年3月25日(土)
朝刊文化面の記事で、ウィキペディアに活用できそうなものはありませんでした。そこで「文化面がダメなら国際面」の原則に則り、朝刊国際面を確認。「タクシン元首相「タイ、全面的な民政移管を」 5月総選挙巡り 軍政下で「国の成長停滞」」という記事を活用して、ウィキペディア記事 [[タクシン・チナワット]] を加筆しました。具体的には、首相在任時代のばらまき政策について追記しています。いつもの通り、記事のメインテーマである現在のタイの政情についてではなく、その背景情報に着目しています。差分はこちら。
2023年3月26日(日)
この日は朝刊のみ。文化面の記事で、ウィキペディアに活用できそうなものはありませんでした。「文化面がダメなら国際面」の原則に則り、朝刊グローバルアイ面を確認するも、こちらも収穫なし。というわけで、地道に記事を探すことに……。
なんとか朝刊総合5面「半導体の飛躍的進化を鼓舞 インテル創業ムーア氏死去 GAFA誕生の下地に」を活用して、ウィキペディア記事 [[ゴードン・ムーア]] を加筆しました。差分はこちら。
正直なところ、新聞記事を読んでいる時は「これはウィキペディアの出典に使えそうだけど、ゴードン・ムーア級のビッグネームなら、充実したウィキペディア記事が既に作成されているだろう」と思っていました。しかし実際にムーアのウィキペディアを確認してみて、簡素な内容にびっくり。喜び勇んで(?)加筆しました。
2023年3月27日(月)
朝刊文化面「黒田杏子さんを悼む 横澤放川 全国行脚 平和願った作句」を活用して、ウィキペディア記事 [[黒田杏子]] を加筆。同じ俳人の横澤放川による黒田評を追記しました。差分はこちら。
2023年3月28日(火)
夕刊文化面「腕磨く姿に共感応援 女性落語家、漫画やアニメでも人気」を活用して、ウィキペディア記事 [[あかね噺]] を加筆。作者による「スポ根漫画として書いた」というコメントを加筆しました。作者によるコメントは一次資料なので注意が必要ですが、ウィキペディア記事に書くべき重要なコメントだと判断したので、加筆しました。差分はこちら。
2023年3月29日(水)
朝刊と夕刊の文化面を確認するも、ウィキペディアに活用できそうな記事はなし。そこで「文化面がダメなら国際面」の原則に則り、朝刊国際面と国際・アジア面を確認するも、こちらは進行中の事例ばかりで活用は難しそう。地道に一つ一つ記事を探します。
なんとか社会1面「日本芸術院賞に9人、恩賜賞に3人 能楽師・金剛永謹さんら」を見つけ出し、受賞者のページに加筆。なお、受賞者9人のうち、ウィキペディアの記事があったのは6人でした。加筆した記事とその差分は以下のとおり。
2023年3月30日(木)
朝刊と夕刊の文化面を確認するも、ウィキペディアに活用できそうな記事はなし。そこで「文化面がダメなら国際面」の原則に則り、朝刊国際面を確認。「スコットランド独立派首相退く 英国政にも影響 野党・労働党に追い風」という記事があったので、これを用いてウィキペディア記事 [[ニコラ・スタージョン]] を加筆。
例のごとく、進行中の事例である退任劇ではなく、その背景情報である2014年の活躍について加筆しました。差分はこちら。
2023年3月31日(金)
夕刊文化面「生きる LIVING 余韻もたらす父子の関係」を活用し、ウィキペディア記事 [[生きる LIVING]] を加筆。原作とリメイク版との差異を追記しました。差分はこちら。
まとめ
新聞記事をウィキペディアの参考文献として使う難しさや、その意義が伝わっていれば幸いです。とりあえず「はじめに文化面を確認」「文化面に記事がなければ国際面を確認」という方法論が確立されました。来月もこの方法で突き進もうと思います。
それにしても、恐ろしく面倒な連載を立ち上げてしまいました。とりあえず3ヶ月は続けられるよう頑張ります。
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