本稿では、東京都港区の三康図書館で開催したウィキペディア編集イベント WikipediaSanko のために準備したレジュメを、一部改変したうえで共有します。本稿が、ウィキペディア編集イベント(エディタソン)を開催してみたいと思う方のお役に立てば幸いです。
レジュメ作成までの経緯
三康図書館の方とメールで打ち合わせを行ったのち、イベントの数日前に参加者に共有しました。なお、レジュメを共有する前から、イベントの内容はある程度参加者に相談・共有していました。
イベントの準備については「三康図書館でウィキペディア編集イベント WikipediaSanko を開催」というブログ記事に詳しくまとめたので、興味がある方はご覧ください。
実際のレジュメ
1 目標
「三康図書館、ウィキペディア編集者の双方にとってメリットがあるイベントとする」ことを最大の目標とする。そのために、以下の小目標を設定する。
- 編集に役立つ資料・検索システム・レファレンス機能をウィキペディアンに紹介する。
- 三康図書館の資料・検索システム・レファレンス機能を活用して、ウィキペディア記事を編集する。
- 三康図書館の資料をウィキメディア・コモンズにアップロードする。
- ウィキペディア編集を通して三康図書館の魅力を再発見する。
- イベントアーカイブを作成して三康図書館に広報材料を提供する。
2 日程
2023年6月9日(金)13:00〜17:00
3 場所
三康図書館(東京都港区芝公園4-7-4明照会館1F)
- 貸し切りでの開催とする。
- Wi-Fiは完備されている
4 もちもの
- ノートパソコン(各自)
- 電源タップ(三康図書館)
5 参加者
省略
6 タイムテーブル
13:00-14:00 | 書庫見学 |
14:00-16:00 | 調査・執筆・撮影 |
16:00-17:00 | ディスカッション |
7 記事執筆
各自が興味のあるトピックについてのレファレンスを行う。もしくは、2022年7月30日に三康図書館で行われた第2回オンライン講演会「江戸時代の料理本の魅力」の際の資料等を参考に、江戸時代の料理に関する記事を編集する。
今回は1回目の開催であり、編集時間も短いため、恐らく「三康図書館の資料をフル活用して記事をゼロから作りあげる」ことは不可能だと思われる。そのため、三康図書館の資料を活用した小規模な加筆や、各ウィキペディアンが興味のあるトピックについてのレファレンスをメインとする。
8 資料撮影
今回のイベントでは、参加者が三康図書館の著作権切れの資料を撮影し、ウィキメディア・コモンズで公開する。なお、三康図書館は古典籍総合目録データベースに CC BY NC で資料をアップロードしている(しかしこのライセンスではウィキメディア・コモンズにアップロードできない)。公開にあたり、所蔵機関名を記載する。
ウィキメディア・コモンズにもプロジェクトページを作成する。そのような日本のGLAMは現時点で存在しないので、日本初の事例として宣伝することが可能となる。
イベントに際して、撮影しても問題ない資料を図書館に10点ほど用意していただけると、進行がスムーズになる。
まとめ
レジュメは以上です。達成できなかったなと感じるところや、もっと明確にしておいた方がよかったなと感じる点もありますが、次回に活かそうと思います。本稿が「ウィキペディア編集イベントを開催してみたい」と思う方のお役に立てば幸いです。
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