ウィキメディア・コモンズとユーモア

本稿では、ウィキメディアンの Asanagi さんがウィキメディア・コモンズに投稿した、ユーモアあふれる作品を紹介します。

ウィキメディア・コモンズとは

ウィキメディア・コモンズとは、画像、音声、動画のアーカイブで、ウィキペディアと同じく、アメリカのウィキメディア財団が運営しているプロジェクトです。きわめて一面的な説明ですが、本稿においてはとりあえず「ウィキペディアに使用する画像を保存するサイト」として捉えていただければ大丈夫です。詳しく知りたい方は [[Commons:ようこそ]] をご覧ください。

ウィキペディアに使用できる画像

どんな画像もウィキメディア・コモンズにアップロードできるというわけではありません。著作権の問題をクリアしている必要がありますし、肖像権にも配慮する必要があります（ここでは深く立ち入らないので、気になった方は [[Commons:ライセンシング]] や [[Commons:識別可能な人物の写真]] をご確認ください）。

そのため、芸能人に関する写真や、インターネットで有名な画像は、ウィキペディアで使えないことがほとんどです。では、それらの画像をどうしても使いたい場合はどうするのか－－パロディ画像を自作するのです。

Asanagi さんの作品

前置きが長くなりました。冒頭で紹介したウィキメディアンの Asanagi さんは、ウィキメディア・コモンズにおけるパロディ画像の第一人者です。特にお笑い芸人のギャグや、日本のインターネット・ミームに関する画像は、きわめて秀逸です。作品をいくつか列挙します。

お笑い芸人のギャグ

Asanagi さんが作成した、お笑い芸人のギャグのパロディ画像は、ウィキメディア・コモンズ上のカテゴリページ [[Category:Visual gag in art of Japan]] から一覧できます。初めてこのページにアクセスした時、私は笑い転げました。

インターネット・ミーム

また、Asanagi さんは、インターネット・ミームに関するパロディ画像も制作されています。こちらも絶品です。

日常的な動作

また、言葉だけでは伝わりにくい（そもそも言葉にして説明しようと思わない）日常的な動作を説明するための画像も作成されています。ユーモアあふれる作品でありながら、教育的価値も大変高い画像だと思います。

カルチャーにおけるポーズ

さらには、映画や漫画、音楽におけるポーズの画像も作成されています。これも最高です。

時代を反映した写真

また、Asanagi さんは、ご自身で撮影された街の写真もアップロードしています。新型コロナウイルス感染対策のために閉鎖された広場や、有名なビルの取り壊しの様子といった、一時期しか見ることのできない光景の写真は、特に資料価値が高いと思われます。

他のウィキメディアンからの評価

Asanagi さんは、他のウィキメディアンからも高く評価されており、日本語版ウィキペディアにおいて、2022年7-9月期の感謝賞を受賞しています。Asanagi さんへ寄せられたコメントは以下のとおりです。

• totti（会話）： きぬた歯科のようなユニークな題材から、良質な記事となったぴあ (雑誌)など幅広い分野における執筆活動と、Second Lifeを用いた説明画像の投稿に感謝して。また利用者:Asanagi-bot/最近追加されたメディアも新着画像投票の候補を探す際に重宝しています。
• Yapparina（会話）：とても説明的な画像たちの投稿に多謝！
• 桜国の竜（会話）： 意外性のある記事起こしに感謝して。個人的には春望をはじめとした漢詩の記事がなかったことが意外でした。

日本語版ウィキペディア [[利用者‐会話:Asanagi]] 2023年3月9日 (木) 04:55 (UTC) 版。

まとめ

本稿では、ウィキメディアンの Asanagi さんが、ウィキメディア・コモンズにアップロードしたユーモアあふれる作品を紹介しました。ウィキメディアンたちの活動に興味を持っていただけるきっかけとなれば幸いです。

なお、Asanagi さんの他の作品もご覧になりたい方は、ウィキメディア・コモンズの投稿履歴ページをご確認ください。本稿では紹介しきれなかった、素敵な作品がまだまだ沢山あります。