2023年9月3日、早稲田Wikipedianサークルがオンライン勉強会を開催しました。勉強会には、卒業生サークルである稲門ウィキペディアン会のメンバーも参加しました。

参加者
議題
- Lakka26 インタビュー1 : 辞書に関する情報の少なさ
- Lakka26 インタビュー2 : ウィキペディア記事 [[LARME]] の編集について
- Eugene Ormandy 発表1 : マレーシアのウィキメディア・ムーブメントについて
- Eugene Ormandy 発表2 : ウィキマニア2023に参加して感じたこと
議題1
まずは、私 Eugene Ormandy が Lakka26 さんに、辞書に関するインタビューを行いました。
Lakka26 さんは辞書のファンで、ウィキペディアンとして [[三省堂現代新国語辞典]] という記事も立項しているのですが、辞書に関する情報の少なさに危機感を抱いているとのこと。2023年8月には、ツイッター (X) にて「メディアのインタビューを受けるとか、本や論文を出すとかをもっとしていかないといけなくて、そうしないと辞書に関する情報が表に、人の目に残るところに何も残らない」という懸念を示されました。
今回のインタビューにおいて Lakka26 さんは、辞書に関する資料の中でも特に、旺文社国語辞典に関する資料や、具体的な編集テクニックを示した資料の数が少ないことを指摘。また、「最近は辞書を編集することよりも、辞書作成者たちの『常識』や、辞書好きのコミュニティで話されていることを記録することに興味が出てきた」と語りました。この模様は後日インタビュー記事として公開予定です。どうぞお楽しみに。
議題2
続けて、Eugene Ormandy が Lakka26 さんに別のテーマのインタビューを行いました。
このインタビューで伺ったのは、Lakka26 さんが2023年8月に大幅加筆を行なったウィキペディア記事 [[LARME]] の編集プロセスについてです。Lakka26 さんは、この記事を書こうと思ったきっかけは、雑誌専門図書館の大宅壮一文庫で開催されたウィキペディア編集イベント WikipediaOYA だったと述べ、イベント後しばらく時間をおいてから加筆したと振り返りました。
また、参加者の Takenari Higuchi さんによる「リード文がよく書けている」という指摘に対して Lakka26 さんは、リード文は辞書の定義文を作成するつもりで作成したと答えました。なお、こちらも別のインタビュー記事として公開する予定ですのでお楽しみに。

議題3
3つ目の議題として、私 Eugene Ormandy が、マレーシアのウィキメディア・ムーブメントを紹介しました。具体的には、マレーシアのウィキメディア利用者グループの沿革、活動を紹介したのち、2023年9月1日にマレーシアのウィキメディアン Taufik Rosman さんと一緒に立ち上げたプロジェクト [[Wikimedia Japan-Malaysia Friendship]] を紹介しました。なお、発表時に用いたスライドはウィキメディア・コモンズにアップロードしているので、興味のある方はぜひご覧ください。
- Wikimedia Commons [[File:Slides to introduce the Wikimedia Movement in Malaysia (ja).pdf]]

議題4
4つ目の議題として、またまた私 Eugene Ormandy が、2023年8月にシンガポールで開催されたウィキマニア2023に参加した感想を簡単に述べました。
ウィキマニアはとにかく楽しいイベントで、海外のウィキメディアンと仲良くなれたり、自分の知らないことを勉強できたりしたのですが、一番嬉しかったのは、自分のモチベーションが高まったことでした。正直なところ、ウィキマニアに参加する前は「自分がウィキメディアでやりたいことはほぼ実現したな」と思っており、少し燃え尽き症候群のようになっていたのですが、ウィキマニアで様々な刺激を受けたことで「自分のやるべきことは、まだまだ沢山ありそうだ。これからも頑張ろう!」と思うことができました。

まとめ
幅広いテーマについて話すことができた、楽しい勉強会でした。