サバ州立博物館の英語版記事を日本語に翻訳してみた

サバ州コタキナバルのサバ州立博物館 (Photo by CEphoto, Uwe Aranas)

今年のESEAP大会がマレーシアのサバ州コタキナバルで開催されるというので、ウィキペディアの記事[[コタキナバル]]を読んでみました。その中の「サバ州立博物館」が赤字になっていたので、元記事があれば翻訳してみようと思い立ちました。

こうした赤字の場合、仮リンクで他言語版が案内されていればそれを見るのですが、今回は仮リンクがついていませんでした。そこで英語版の記事を見てみると、同じ個所には「Sabah Museum」とあり、青リンクがあったので英語版の博物館の記事にたどりつきました。そこで自分の下書きページにコピーし、翻訳を始めました。

最初に博物館の名称ですが、「Sabah Museum」の直訳は「サバ博物館」です。ウィキデータを見てみるとドイツ語とフランス語は英語と同じ、マレー語も「Muzium Sabah」で、「州立」にあたる言葉が見当たりません。しかしウェブ上の日本語観光サイトには「サバ州立博物館」というのが多く、「サバ博物館」はほんの少しでした。そこでウィキデータのラベルは「サバ州立博物館」とし、別名を「サバ博物館」としておきました。このように記事の名称を翻訳するときは、必ずウィキデータに記載するのが私のやり方です。

さて本文ですが、博物館の場所を説明している2つ目のセンテンスに、「Bukit Istana Lama」と出てきてつまずきました。リンク先がなく、おそらくマレー語だと思うのでそのまま自動翻訳にいれてみると、「オールド・パレス・ヒル」とか「旧宮殿の丘」などとでてきます。きっと昔宮殿が立っていた丘の上に博物館があるのでしょう。地名としてそのまま「ブキ・イスタナ・ラマ」とすることもできますが、地名の由来がわかったほうがいいかと思い、「旧宮殿の丘」としておきました。

次に沿革の部分をみていくと、固有名詞に日本語がないものがいくつも出てきます。それぞれ英語版への仮リンクを張りながらやりましたが、博物館を創設した「Sabah Society」だけは英語版がなく、なぜかチェコ語版のみウィキペディアの記事が立っていました。そこで日本語は「サバ協会」とし、仮リンク先をチェコ語版にすることにしました。チェコ語など見る人はいないかもしれませんが、今は自動翻訳で概要がわかるので、何語版であっても仮リンクをつけることにしています。仮リンクにはその言語の言語コードが必要なので、ウィキペディアの[[チェコ語]]を検索し、インフォボックスの言語コードで「cs」であることを確認して仮リンクを完成させました。

こうして一通り記事を翻訳し、[[サバ州立博物館]]を公開してみました。長い記事ではありませんでしたが、訳しているうちに博物館の魅力がたくさん伝わってきたので、ぜひ一度訪問してみたいと思いました。