ウィキデータの編集イベントに関する情報を収集する

稲門ウィキペディアン会の Eugene Ormandy です。本稿では、ウィキデータの編集イベントに関する情報を得る上で有用なページをいくつかご紹介します。ウィキデータに興味のある方や、編集イベントの開催に関心がある図書館関係者等のお役に立てば幸いです。なお、本稿ではウィキデータの基本的な仕組み等については [[Wikidata:はじめに]] をご覧ください。

Wikidata:Events

まずはウィキデータ上の [[Wikidata:Events]] というページを覗いてみましょう。ここでは世界各地の編集イベントのプロジェクトページや、[[Wikidata:Planning a Wikidata workshop]] のようなイベントマニュアルが取り上げられています。この中から興味のあるものをピックアップして読んでみましょう。

Wikidata:Status updates

次は [[Wikidata:Status updates]] というページを覗いてみましょう。これは毎週発行されるウィキデータに関するニュースサイトで、ウィキデータの編集イベントや、ウィキデータ上の動向が紹介されています。例えば2024年4月15日号では、Wikidata Leveling Up Days 2024 というキャンペーンや、新たに承認された AzBot が取り上げられています。

Diff

ウィキメディア財団が運営するコミュニティ・ブログ Diff も覗いてみましょう。Diff は世界中のウィキメディアンたちが自由に寄稿できるメディアで、編集イベントのレポートや、様々な研究記事が掲載されています。「Wikidata」というキーワード検索を行えば、ウィキデータに関する記事が数多くヒットするので、興味のあるものを読んでみてください。

ここでは一例として、AfLIA Wikidata Online Course というキャンペーンについてのレポート “African Librarians empowered to share knowledge and enhance information visibility through AfLIA Wikidata Online Course” より引用します。

By training African library and information professionals how to use Wikidata, the course made library collections more visible and helped to close the knowledge and gender gap on Africa.

SBAbigstan and AfricanLibrarian (16 December 2023) “African Librarians empowered to share knowledge and enhance information visibility through AfLIA Wikidata Online Course” Diff.

アウトリーチ・ダッシュボード

編集イベントを計量的に分析したい方は、アウトリーチ・ダッシュボードをご覧ください。アウトリーチ・ダッシュボードとはその名のとおり、編集イベントなどのアウトリーチ活動の記録をするメディアで、イベントにどのようなウィキメディアンが参加したか、その人たちはどのような記事を編集したかを確認することができます。実例として、Wikidata India Workshop のダッシュボードを確認してみましょう。

まとめ

ウィキデータの編集イベントに関する情報を得る上で有用なページをいくつか紹介しました。ウィキメディア・プロジェクトに関する情報は点在しており、慣れていない方にとっては戸惑うことも多いと思います。本稿がそのような方にとってのガイドとなれば幸いです。