ウィキペディアンの読書記録 #13 山本泰智「知識グラフ、セマンティックウェブを構成するRDFと問い合わせ言語SPARQL」

Translate this post

稲門ウィキペディアン会の Eugene Ormandy です。本稿では、山本泰弘智さんの論稿「知識グラフ、セマンティックウェブを構成するRDFと問い合わせ言語SPARQL」における、ウィキデータに言及した部分を紹介します。

書誌情報

  • 山本泰智「知識グラフ、セマンティックウェブを構成するRDFと問い合わせ言語SPARQL」『情報の科学と技術』第70巻第8号、2020年、392-398頁。https://doi.org/10.18919/jkg.70.8_392

内容紹介

著者は WWW やセマンティックウェブ、そして問い合わせ言語の SPARQL について簡単に紹介したのち、ウィキデータに言及します。

これまで初歩的なSPARQLクエリの記述方法を紹介してきた。続いてクエリの結果を可視化する事例を紹介する。これを試すのに最適な場所は Wikidata である。Wikidata は Wikipedia と同じウィキメディア財団により運営されている。一言で表せば、データの Wikipedia である。Wikipedia 同様、誰でも自由に編集でき、閲覧できる。データのライセンスは CC0 であるため、再利用性も高く、SPARQLエンドポイント (https://www.querywikidata.org/) が公開されているので、自由に検索して所望のデータを取得できる。ただ、Wikidata のオリジナルのデータは独自形式であり、同内容の RDF データも併せて保存しているというのが実際である。それでも、Wikidata は様々な項目について、それを主語とし、述語および目的語を用いて説明している構造を持つため三つ組にしやすい。

396ページより。

そして著者は、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品をウィキデータに問い合わせる SPARQL クエリの例を示し、ウィキメディア・コモンズの画像を活用した作品年表を提示します。続けて著者は、ウィキデータを活用した可視化作業一般について説明します。

Wikidata の SPARQL エンドポイントにはこのような可視化を簡単に行える機能があるため、適切なクエリさえ作れれば、クリックだけで可視化できる。この例のような年表だけでなく、緯度及び経度が得られるクエリであれば、地図上にその場所を示す可視化や、棒グラフ、バブルチャートなど様々な可視化が行える。Wikidata における可視化の方法については https://w.wiki/SZQ に詳細が記載されている。

397ページより。

さらに著者は、ウィキデータの特性についても言及します。

結果に満足できない場合には、ご自身でデータを編集することも可能なのが Wikidata の利点である。クエリ発行時の内容が反映されるので、内容が充実すればするほど、同一のクエリで得られる結果もより良くなっていく。

397ページより。

感想

私のような門外漢でも読みやすい論稿でした。また、ウィキデータの可視化に関するお役立ちリンクが示されていたのも助かりました。これがオープンアクセスで読めるのは本当にありがたい限りです。

Can you help us translate this article?

In order for this article to reach as many people as possible we would like your help. Can you translate this article to get the message out?

Notify of
0 Comments
Inline Feedbacks
View all comments