東京都台東区の「学術バーQ」にてウィキペディアン3名がトークイベントを開催

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稲門ウィキペディアン会の Eugene Ormandy です。本稿では、2024年7月4日東京都台東区の「学術バーQ」で開催された、ウィキペディアン3名によるトークイベント「Wikipediaガチ勢トーク」について報告します。

学術バーQの看板。(Eugene Ormandy, CC0)

基本情報

とき:2024年7月4日(木)18:00-23:00

場所:東京都台東区

登壇者:Eugene Ormandyのりまき陽寿

来場者:15名程度

経緯

2024年5月、琉球研究者でウィキペディアンの陽寿さんより、のりまきさんと私 Eugene Ormandy 宛にそれぞれ「学術バーQの『ガチWikipediaバー』に登壇してくれませんか」という依頼があり、両名とも快諾しました。その後、学術バーQ店主の方から以下の希望があったので、それをふまえて各自発表準備を開始しました。

  • 編集した記事を紹介してほしい
  • どうやって編集しているか教えてほしい
  • 編集のモチベーションを教えてほしい

陽寿さんは「研究者がウィキペディアを編集する意義」について発表し、のりまきさんはご自身が執筆なさった記事の内容について発表なさるとのことだったので、私 Eugene Ormandy は「ウィキペディアの仕組み」や「ウイキペディア編集のモチベーション」に重点を置いた発表をすることとしました。また、おまけとして、世界各地のウィキメディア・ムーブメントや、ウィキペディア以外のウィキメディア・プロジェクトについても簡単に紹介することとしました。

なお、イベント前には、X (Twitter) 上で宣伝も行いました。

当日の流れ

イベント当日の流れは以下のとおりです。

18:00-19:00 フリータイム

18:00に開店。発表者3名は開店と同時に会場入りしました。最初の発表が始まる19:00まではフリータイムで、来店してくれたウィキペディアンの友人たちや、初めてお会いする方々と楽しくおしゃべりをしました。久々にお会いできたウィキペディアンもいたので、大変嬉しかったです。

19:00-20:00 発表1

まずは19:00から20:00にかけて、私 Eugene Ormandy が「ウィキペディアあれこれ」と題した発表を行いました。発表の構成は以下のとおりです。なお、大まかな発表原稿は「プロジェクト:アウトリーチ/学術バーQ/Wikipediaガチ勢トーク20240704/Eugene Ormandy発表メモ」にまとめる予定なので、気になる方はご確認ください。また、ウィキメディア財団のコミュニティブログ Diff でも後日公開する予定です。

  1. ウィキペディアの仕組み(15分)
  2. ウィキペディアンとしての活動内容(15分)
  3. ウィキペディア編集のモチベーション(10分)
  4. 世界のウィキメディア・ムーブメント(10分)
  5. 質疑応答およびウィキペディア以外のウィキメディア・プロジェクト紹介(10分)

20:00-21:00 発表2

続いて、20時から21時にかけて、のりまきさんが発表を行いました。のりまきさんはご自身が執筆なさった記事をスライドに投影しながら、執筆にあたっての苦労話や、執筆対象についての様々な知見を共有されました。

紹介された記事は以下のとおりです。のりまきさんのお話を伺うたびに、その執筆範囲の広さと情熱に驚かされます。

21:00-22:00 発表3

最後に陽寿さんが、研究者としてウィキペディア記事を編集する意義について発表されました。陽寿さんは、のりまきさんのサポートのもと書き上げたウィキペディア記事「琉球の朝貢と冊封の歴史」と、自らが大幅加筆を行った「羽地朝秀」を取り上げつつ、研究成果を社会へ還元するツールとしてウィキペディアは非常に有用であること、参考文献の備忘録としてウィキペディアは役に立つこと、そしてウィキペディア記事を編集するために先行研究を整理する過程で、今まで言及されていなかった事項を発見できることなどについて説明されました。

22:00-23:00 フリータイム

全ての発表が終了したのち、閉店時間までみんなでおしゃべりを楽しみました。「ウィキペディアを編集している人に初めて会いました!奥深い世界ですね!」と言ってくださった方もいて、登壇してよかったなと思いました。

後日

イベント翌日、日本語版ウィキペディア上に、イベント概要を記したページ「プロジェクト:アウトリーチ/学術バーQ/Wikipediaガチ勢トーク20240704」を作成しておきました。また、ウィキデータも作成しておきました。

まとめ

楽しいイベントでした。貴重な機会を提供してくださった関係者の皆様、そしてご来場いただいた皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

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