ウィキデータの話をオープンソースカンファレンスで聞く

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Wikimedians of Japan User GroupVZP10224さんがウィキデータの話をされるというので、2024年7月27日に京都リサーチパークへ行きました。このオープンソースカンファレンス5月に名古屋でも開催され、9月に東京と広島、10月に長岡と東京で予定されるなど、全国各地で2004年から開催されています。「オープンソースの今を伝えるイベント」、と主催者サイトにあります。

京都リサーチパーク

会場の京都リサーチパーク展示ホールには、朝からたくさんの参加者が机にオープンソースに関するそれぞれの資料を広げていました。さくらインターネットのような大手と並んで、小さなグループや個人のブースもあり、ブロックチェーンやリナックス、OpenAIなど様々なテーマでの成果物を見ることができました。ユーザーグループのブースにも様々な方が訪れ、ノルウェー出身という若者は熱心にウィキデータのことを聞いて、午後のセッションにも参加してくれました。隣のブースはOpenStreetMap(OSM)でしたので、自分で作ったウィキペディアの記事にOSMの地図をリンクするやり方を教えていただきました。

オープンソースカンファレンス2024京都でのWikimedians of Japan User Groupブース

ユーザーグループではブース展示と共に、「Wikidata編集はじめの一歩」と題するセッションを開催し、名古屋と同様VZP10224さんが話されました。ウィキデータとはなにかを、ウィキメディア運動との関連で丁寧に説明され、運動の目的が「自由な知識の共有」にあることや、それを支える「ユニバーサル行動規範」についても触れられました。そして実際にウィキデータ画面での編集を示され、他のデータセットからウィキデータにインポートするMix’n’mach(ミックスンマッチ)と、ウィキデータの内容をグラフ表示するWikidata Graph Builderの例をいくつか提示されました。入力と出力それぞれの場面でのウィキデータの多様な世界を目の当たりにし、その可能性に改めて瞠目した次第です。

Wikimedians of Japan User Group「Wikidata編集はじめの一歩」セッション、OSC2024京都、2024.7.27

夕方からはライトニングトークが行なわれ、若者やベテランなど10人の参加者が個性豊かなトークを披露されました。部屋を移しての懇親会も大いに盛り上がり、初対面の方たちとも実りの多い会話を交わすことができました。会場には学生さんの姿も何人も見かけ、若い世代にオープンデータの知恵が伝わっていく場面に居合わせる幸運に恵まれるとともに、こうした対面イベントの発するエネルギーに改めて感じ入りました。これまで経験したウィキペディア関連の会合は図書館関係者が多かったのですが、それとは全く違う空気があり、オープンソースというものの持つ可能性や拡がりを大いに味わいました。

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