ウィキメディアンが日本のGLAM関係者にレクチャーを実施

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稲門ウィキペディアン会の Eugene Ormandy です。2023年12月12日(火)に、GLAM 関係者向けのウィキメディアレクチャーを実施したので、簡単に報告します。なお、GLAM とは美術館 (Galleries)、図書館 (Libraries)、公文書館 (Archives)、博物館 (Museums) の総称です。

登壇の経緯

名著『70歳のウィキペディアン』の著者で、司書でもある門倉百合子さんから「GLAM 関係者が集う勉強会でウィキメディアに関するレクチャーを実施してほしい」という依頼があったので、二つ返事でお引き受けしました。なお、発表内容については「基本的な方針等の解説ではなく、ウィキメディアン Eugene Ormandy の個人史を紹介してほしい」というリクエストをいただきました。

そこで、先日英語版の Diff (ウィキメディア・コミュニティのブログ)に寄稿した “Four roles in one Wikimedian” という記事をベースに発表をすることにしました。なお、本番に臨む前に一度、早稲田Wikipedianサークルの勉強会で練習を行いました。

勉強会当日

勉強会は、東京都内のバーにて行われました。参加者の自己紹介ののち、いよいよ発表へ。タイトルは「ウィキメディアとの多様な関わり方」としました。

まず、自分とウィキメディアとの関わり方は「編集者、プロデューサー、アーキビスト、キュレーター」の4種類に分類していると述べたのち、それぞれの具体的な内容について解説しました。編集者は、各種ウィキメディア・プロジェクトを実際に編集する立場で、プロデューサーはイベント等の企画立案や交渉を行う立場です。また、アーキビストはウィキメディアに関する活動のアーカイブを作成する立場で、キュレーターは様々なウィキメディアンが作成したアーカイブを収集・整理・展示する立場です。

「ウィキメディアン(ウィキペディアン)」というと、とかく「ウィキペディア記事を編集する人」と思われがちですが、実はそのあり方は多様なのだということを、自分のプロジェクトを引き合いに出しながらお伝えしました。詳しくは先述の記事 “Four roles in one Wikimedian” をご覧ください。

感想

貴重な機会をいただき、感謝申し上げます。これを機に、ウィキメディアと日本のGLAMの交流が促進されれば幸いです。

Giuseppe Arcimboldo “The Librarian” (public domain)

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