元記事:Celebrating 15 years of Wikimedia Ukraine / 31 May 2024 by AntonProtsiuk WMUA
ウクライナにおけるウィキペディアと自由な知識を支援する非営利組織ウィキメディア・ウクライナは、本日15周年を迎えました。記念日を祝うにあたり、これまでの私たちの実績と、それを実現した人々の話を聞きましょう。
数字で見るウィキメディア・ウクライナの活動
- 何百人ものボランティア、74人のNGOメンバー、7人の職員と契約者
- Wiki Loves Monumentsにウクライナ文化遺産の著作権フリー写真が380,000枚以上
- ウクライナの文化遺産100,000点以上が、Wiki Loves Monumentsチームにより公開データベースに登録
- Wiki Loves Earthにウクライナの自然遺産のおよそ120,000枚の著作権フリー写真
- ウクライナコミュニティのWiki年次大会は13回開催
- 1000ものワークショップを長年にわたり企画、支援
- 100人以上の教員コミュニティが、ウィキメディアプロジェクトを定期的に使い、経験を交換
- 60,000以上のウィキペディア記事が私たちのキャンペーンで新規作成あるいは改良
- 8,000以上のウクライナの文化関連記事が、ウクライナ外交月間により他の言語で新規作成あるいは改良
- およそ35のウィキ探検を支援
ボランティアにとってのウィキメディア・ウクライナの意味 - 4人の視点
「私にとって、ウィキメディア・ウクライナは単にボランティアを支援するだけの組織ではなく、まるで第二の家族です。2022年にロシアによるウクライナへの全面侵攻が始まった時、私の生活は劇的に変わりました - ほかのウクライナ人と同様に。しかしウィキメディア・ウクライナと私のウィキ活動は、私の生活の「前」と「後」を通して、おそらく何も変わっていません。」 – Daryna (user Rina.sl), ウィキメディア・ウクライナのボランティア
「ウィキメディア・ウクライナによって私は、高校生のためのウクライナの最初のウィキ学校を組織することができ、感謝しています。そのほかにも私は数多くの、学生や教師や図書館員のための訓練セッションを開催しました。この支援によってまた、2023年の年次ウィキ大会での地域交流会も組織することができました。ウィキメディア・ウクライナがなかったらできなかった、これらの経験全てに深く感謝します。私にとってウィキメディア・ウクライナは、成功と問題の機会を共有し、助言を得、よりよい仕事をし、私の自由時間を興味深いやりかたで過ごせるものです。」 – Mariana Senkiv, ウィキメディア・ウクライナのメンバー、大学教員
「この15年間を振り返ると、ウィキメディア・ウクライナの価値は、力と資源を結び付け、特にボランティアたちの力で、信じられないようなことをやってきたと思います。例えば、ウクライナ史上初めて、文化遺産の公開リストを作成し公開できたのです。2012年以前には、ウクライナの文化遺産だけのデータベースはありませんでした。これはボランティアの協力により小さなNGOが実現したのです。」 – Illia Korniko, ウィキメディア・ウクライナ理事長、Wiki Loves Monuments運営チームメンバー
「私は2009年に、ウクライナ語版ウィキペディアの積極的投稿者としてウィキメディア・ウクライナに参加しました。以来私は(そして今も)ウィキペディアの価値に魅せられています。それはボランティアと協働により自由な知識を広めること、議論と意思決定の公開、そして政治的商業的影響からの独立への強い希求です。ですが当初はウクライナのNGOをどのように運営できるかわかりませんでした。しかし15年後の今、ウィキメディア・ウクライナはウィキペディアと同じ価値に基づいて活動しているのを幸福に思います。組織活動を成功に導くのは何か、私の考えはこうです。ほんの数行の議論のページが、数年のうち(ボランティアによる何百何千時間もかけて)に、組織が国際的に認識されるプロジェクトに火をつけるのです。」 – Mykola Kozlenko, ウィキメディア・ウクライナ理事会副会長
詳しくはこちら:
- ウィキメディア・ウクライナが2023年に行なった10のプロジェクト (Diff日本語訳)
- A video showcasing Wikimedia volunteers in Ukraine (ウクライナ語、英語副題付)
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